愛媛県時代にお世話になったイケウチオーガニックの池内計司さんに誘われて、
池内さんと、eumo代表取締役新井和宏さんのトークセッションに参加してきました。
投資銀行で運用業務などをされた後、イケウチオーガニックなど日本中から探し求めた「いい会社に投資」をする鎌倉投信を立ち上げた新井さん。
社会問題の本質は、
①選択肢がないこと
②選択できる環境や能力がないこと
と考える中で、自分が長く関わってきた「お金」は全てが数字で測られ、選択肢がないことに気づき、新しい「お金」をつくられます。
それがeumo(ユーモ)
eumoは、
・貯められない=腐る
・関係構築のための手段
・ネット決済できない
などの特長があります。
ホームページのとおり、使うための手続きも手間がかかりますし、使えるお店は新井さんが選んだ「いい会社」だけで、全国でも数えるほど。しかも現地に行かなければ使えません。
自ずから関係性が構築され、作る人に対する感謝が芽生えてきます。
現時点では、東京で唯一eumoが使えるイケウチオーガニック東京ストア(表参道)で、新井さんと、食べる通信・ポケットマルシェ創業者の高橋博之さんの対談本『共感資本社会を生きる』を買ってみました。
トークセッションの最後に、新井さんに質問してみました。
「鎌倉投信はいい会社に投資をしながら、高収益を確保していた。社会的にいいことと、収益性はどのように両立するのか?」
新井さんからは、
・ニッチをおさえる。当時、投資の世界では、ハイリスクハイリターンだけで、低リスク低リターンはなかった。鎌倉投信は低リスク低リターンのマーケットをつくった。
・サッカーのワールドカップではアイスランドが活躍したが、アイスランドは人口約30万人で独自の通貨がある。日本でも30万人程度が対象ならば、独自の通貨をつくることができるのではないか。
・日本全体を変える必要はない。
・社会的な不幸は、選択肢がないこと。
・ふだんの生活でも、ゼロか100かではなくて、10か90かという考え方が大切。
・諦めないことが一番大切。
・諦めるか、諦めないかという選択。
eumoと『共感資本社会を生きる』
皆さんもぜひ一度試してみてください。
<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2019年12月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。