大田区議会議員のおぎの(荻野)稔です。今回は大田区議会本会議で質問をした公共のゴミ箱の設置についてご報告させて頂きます。
最近の日本はテロ対策などの名目で公園などでのゴミ箱を撤去しています。確かにオウム真理教のサリン事件のようなテロが起きた痛ましい記憶があり、そうした経験から防犯対策はとても大切だというのも理解できます。
では、海外はどうでしょうか?アメリカや中国ではゴミ箱を置いています。2013年にボストンマラソン爆弾テロ事件が起きたマサチューセッツ州のボストン市でもです。
日本はアメリカや中国以上にテロを警戒しなければならないのでしょうか?広告付きのゴミ箱など活用も出来そうですし、街の美化や雇用にも役立ちそうです。
家に帰ってゴミは捨てれば良いという方もいるでしょう。その通りですが通勤、通学、観光と言った方はどうでしょう、なかなかに不便だと思います。食べ物や飲み物、紙屑、他。そこら中で売っているのに、公共のゴミ捨て場に苦慮する人は多いと思います。駅のホームにもない所もあります。
質問をした当時はタピオカミルクティーがブームになっており、そのから容器が街中に捨てられることが課題になっていました。
最近は、コンビニのゴミ箱も店内に置く事が多くなっていますが、私は公共のゴミ箱撤去とも関係があると考えています。非常に残念ではありますが、公共のゴミ箱 → コンビニのゴミ箱 → 路上と、ゴミの捨て先が変化しているのとも思えます。マンションなどのゴミ出しの問題も騒がれていますが、マナーで0にするのはなかなか難しい中では、むしろ、ゴミ箱を設置したほうが環境衛生上も効果があるのではないでしょうか?
来年は東京オリンピック・パラリンピック2020大会が開催され、国内外から多くの方が東京に訪れます。また、羽田空港の国際線利用者も増加を続けています。空港を抱える大田区にとって、マナーよりもまず見た目で、ゴミを捨てる事が出来る場所だと判る、ゴミ箱の設置は必要ではないでしょうか?
海外のゴミ箱設置はそうした合理性からも来ていると考えますが、皆様如何でしょうか?
荻野 稔 東京都大田区議会議員(無所属)
1985年生まれ。高校卒業後、クリエイター養成の専門学校で学ぶ。NPO法人で身体・精神障害者の支援に取り組み、働きながら慶應義塾大学経済学部通信課程に進学。都議秘書を経て、2015年大田区議選で初当選(現在2期目)。自殺問題やクールジャパン、著作権、ネット規制、表現の自由などの問題に力を入れている。公式サイト