件の議員は逮捕されることを覚悟したうえで、なおかつ中国企業からの収賄の事実を否定していたということのようだから、ここは一先ず捜査の進展を待つべきだろう。
現金の収受が人前で公然と行われるはずがないから、まずは贈賄側、収賄側双方の言い分を聞いてみないと事実の有無を判定することは出来ない。
もっとも件の議員の旅費や宿泊費の負担を誰が行ったかは客観的資料で明らかだろうから、議員逮捕に踏み切った検察当局にはそれなりの証拠があるということだと思う。
自民党を揺るがすような大疑獄に発展する可能性があるのかないのかを慎重に見極める必要があるが、カジノ推進に熱心な木曽崇さんが書かれている一文を読んだら、どうやら件の議員は当時の役職や肩書はともかく、実際にはそう大した役回りはしていなかったようである。
いわゆる末端でちょろちょろと動いていた鼠のようなもの。
問題の中国企業然り、件の国会議員然り。
来年の通常国会で安倍内閣を徹底的に攻撃する、などと息巻いておられる方が一部におられるようだが、そう大したことにならない可能性もある。
当てが外れた時の失望が大きいだろうから、今の内にそっと囁いておく。
泰山鳴動して鼠一匹、になるかも知れませんよ。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年12月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。