こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨朝、現職国会議員である秋元司代議士(東京15区・江東区)が逮捕されたことで、永田町に激震が走りました。
その後も白須賀貴樹代議士の事務所にも家宅捜索が入るなど、この「余震」がどこまで広がるかまったくわかりませんし、むしろ「本震」がこれからだと噂する人もいる状態です。
まずは「推定無罪」の原則に基づき慎重に捜査の行方を注視するとともに、吉村府知事も指摘するように、IR事業の適否と政治家の不正は峻別して議論を進めていく必要があります。
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そしてこの逮捕劇で何に影響が出るかと言えば、やはり解散総選挙の時期でしょう。
まず前提として、逮捕された時点では秋元司代議士は議員辞職とはなりません。起訴されて判決が確定し、「有罪」となった瞬間に失職します。
最高裁まで争うとすれば、起訴→判決確定まで長い時間を要するため、任期が全うできるかもしれません。実際のところ過去には逮捕後も約4年間、獄中で議員の立場を保持し続けた方がいます(オレンジ共済事件)。
ただ流石にこれは世論の風当たりが強くなりますし、離党したとはいえ自民党・政権への傷になることから、どこかのタイミングで自ら議員辞職をされる可能性はあるでしょう。
すると公職選挙法33条の規定により、欠員による衆議院補欠選挙は4月か10月にまとめて行なわれることになります。3月までに辞職されれば、補欠選挙は2020年4月です。
この補欠選挙は安倍政権にとって、極めて厳しい選挙となることは間違いありません。
大逆風の中で行なわれる上、自分たちの議席を獲り返すだけなので勝ってもプラスにならず、負ければ野党が勢いづいて政権には大ダメージです。
4月の補選に敗北→秋の総選挙で大敗北
というのは、安倍政権がもっとも避けたい事態でしょう。
となると、少しでも「負け」を少なくするために、4月補選のタイミングでごちゃごちゃと総選挙に打って出てしまえっ!
という「やむなし解散」もありえるのではないかと個人的に思っています。
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「だから12月に解散しておけば良かったのに」
という声も聞こえてくる永田町の歳末。本当に政界の一寸先は闇。
そして東京15区で補欠選挙が行なわれた場合、比例復活している柿沢未途代議士が悲願の小選挙区議席奪還のために打って出る可能性が高く、希望の党枠で誰かが比例復活することになります。
まさかの若狭代議士カムバック?!
というのはさておき。
東京維新としても補選・総選挙とあらゆる闘いに備えて、候補者擁立を進めていきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年12月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。