参議院を制する者が日本を制する、って本当かしら

私は、本当だと思っている。

6年間の任期が保証され、解散のない参議院議員が結束すれば、日本の政治をどのようにでも改革できる。

参議院HPより:編集部

今は、衆議院議員の方が参議院議員よりも格上のように扱われ、式典での国会議員の挨拶も衆議院議員が先になっているが、よほどの実力者でないと、いつ解散で議席を失ってしまうかも知れない衆議院議員の発言力など大したことはない。

族議員と言われるほどに特定の分野に精通した衆議院議員の周りにはそれこそ霞が関の人も関係業界の人も群がるだろうが、それほどの力がない若い衆議院議員で特別の役職に就いていない衆議院議員は、どちらかと言うとただの採決要員に毛が生えた程度の存在でしかない。

今の自民党には、政策を左右出来るだけの実力を有した、いわゆる族議員と言われるほどの政策通の衆議院議員はほんの一握りのような印象である。

参議院議員の中にもそれほどの存在感がない人がいることは確かだが、自民党の部会長や座長、参議院の各種委員会の筆頭理事や委員長などを務めあげた人の存在感は衆議院議員よりも遥かに重いはずである。

日本の政治を変えるためには参議院議員に人を得る必要がある、ということくらいは言ってもいいようである。

衆議院の場合は小選挙区制選挙なので、どうしても新人が中に入っていく道が狭い。
どこの政党でも現職優先で候補者を決定してしまうだろうから、如何に有用な人材であっても衆議院で議席を獲得させるチャンスは殆どない、と言って差し支えない。

参議院は、必ずしもそうではない。

日本にとって本当に必要な新しい有為人材を国会に送り出すなら、やはり参議院かな、というのが私の感想である。

参議院が狙い目である。
与野党を問わず。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。