こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
来週の国会開会に向けて予算案の精査が続く日々ですが、今日は皆さまにぜひお伝えしたいことがあります。それは…
ぜひ、インフルエンザの予防接種をしてください!!
ということです。というのも、私の身の回りで立て続けに、小さなお子様がインフルエンザで重篤化するケースが発生しています。
※その方が予防接種をしていなかったというわけではありません。先に進む前に、念の為。
特に体力のない子どもや高齢者にとって、インフルエンザ脳症などの合併症は極めて危険性が高く、現代の医学レベルにおいてもインフルエンザは命に関わる病気であるということを改めて痛感しています。
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昨年秋、長女(小5)の娘にインフルエンザの予防接種に行こうと伝えたところ、
「えー、インフルエンザって何種類もあるから、予防接種してもかかる時はかかるんでしょ?意味ないじゃん!それで痛い思いをするなんてヤダ」
と言われました。なぜ子どもというのは(注射を回避するために)変なところだけ知恵がつくのだ…!と思いつつ、もちろん上記の認識は不正確です。
確かにインフルエンザには複数の種類がありますし、接種をしても残念ながら感染してしまうケースはあります。
しかしインフルエンザワクチン・予防接種には、感染を防ぐだけではなく、感染した場合でも重篤化を防ぐ効果があることが広く認められています。
予防接種によって予め体内に免疫を作っておくということは、罹患後であっても大きな助けになるわけですね。
そして予防接種・ワクチンには何より、こうした恐ろしいインフルエンザの拡散を防ぐ効果があります。
できるだけ多くの人が予防接種を受けることによって、罹患する絶対数が減る=インフルエンザの流行そのものを抑えることができる。
加えて体質的にワクチンを受けられない人がいたとして(実際にいる)、周りの人がすべてワクチンを受けていれば、その方もワクチンの恩恵を受けることができます。
こうして社会全体で感染症を封じ込めていくことが、公衆衛生の基本的で重要な考え方の1つです。
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残念ながら日本では、過去の経緯から予防接種・ワクチンに関しては「自己防衛論」が根強く、インフルエンザワクチンも定期接種から任意接種へと変更(グレードダウン)されています。
私が小学校低学年の時は、学校のみんなで受けられたんですけどね…。
インフルエンザワクチンのみならず、子宮頸がん(HPV)ワクチンも定期接種ではあるものの消極的な状況が続いており、日本の医療行政は十分なものとは言えません。
参考過去記事:
男性議員だけど、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を接種してきた
確かに自己決定権というのは大切である反面、社会全体に寄与する公衆衛生とのバランスを踏まえて、政治が迅速に意思決定をしていく必要があります。
私も国会の中から政策提言を続けていきますが、残念ながら事態は一朝一夕に変わるものではありません。
インフルエンザ等の予防接種・ワクチンで対策できる病で、大切な人が苦しむ可能性を少しでも減らすために、ぜひ予防接種を(子どもや親族とご一緒に!)受けていただくことを心よりお願い・推奨したいと思います。
そして最後に現在、症状と闘っている当事者の方々の快復を心より祈念するものです。
がんばれ、くーちゃん!
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2020年1月17日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。