アポイントメントが取れない人に「すぐに会える方法」

毎日忙しく、なかなかアポイントメントをお願いしても時間が取れない人と会うためにはどうしたら良いのでしょうか?

まぽ/写真AC

忙しい人であっても、ヒマな人であっても一日の時間は24時間です。忙しいという理由で、アポイントメントが取れない。これは別の言い方をすれば、その人にとって「優先順位が低い」ということです。

もし、どうしても会いたいなら、しつこくアポイントメントの確認をするのではなく、相手が優先順位を上げたいと思う誘い方をすれば良いのです。

私がお付き合いしている経営者の方は新しい魅力的な事業アイディアや投資機会をご紹介すると言えば、会ってもらえる可能性が極めて高くなります。

しかし、中には事業や経済的な成功を手に入れて、そのようなものに興味を示さない場合もあります。そんな人に対するもう1つの方法は「予約の取れない飲食店」にお誘いすることです。

東京の人気飲食店は、席数が少ないところが多く、予約が殺到しているお店は数か月待ち。ひどいところは数年先というお店まで出てきています。この状況は、東京オリンピックで更に加速しそうです。

そんな風に人気店に予約が集中すればするほど、予約困難となり、そこに「お金で買えない価値」が生まれてくるのです。

普通にミーティングの依頼をしても会ってくれないような人であっても、このようなレストランにお誘いすれば、他の予定をキャンセルしてでも時間をとってくれる場合があります。

人気の飲食店は、人脈構築のきっかけ作りのキラーコンテンツとなり得るのです。

しかし、せっかくアポイントメントが取れて、話をする機会ができたとしても、その時間をどう過ごすかによって、結果は変わってきます。

ただ、食事を一緒に食べて、雑談をするだけでは、せっかくのチャンスが無駄になってしまいます。

お店の選択は、あくまできっかけであり、その貴重な時間をどのように次に展開させていくか。その戦略がなければ、時間とお金をかける意味はありません。

忙しい人ほど短い時間に多くのことをやりたいと願うものです。食事をしながら有意義な情報交換やビジネスの提案を行うことで、依頼した側だけではなく、来てくれた人にもメリットを提供できます。

だから、予約困難店に行ったら、必ず次の予約をして帰る。そんな「お金で買えない価値」を知る人が、増えれば増えるほど、また予約が取れなくなっていく。これは、他のお客様に対しては、とても申し訳ないことではありますが・・・。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年1月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。