様々な困難を抱える子どもたちに学習支援を行っているNPO『キッズドア』を訪問し、理事長の渡辺由美子さんからお話を伺いました。
『キッズドア』では小・中・高校生に対してマンツーマンに近い形での学習指導を行ったり、企業訪問などの体験活動などを行っています。
『キッズドア』に通っている子どもたちは、家庭環境に様々な困難を抱えており、自己肯定感が低かったり、社会認識がネガティブだったり、努力の必要性を知らなかったりします。
しかし、『キッズドア』の先生から褒めてもらったり、旅行経験ゼロの子が旅行会に連れて行ってもらったりする中で、「自分も大切にしてもらえる存在なんだ」ということを知ります。
また、低賃金長時間労働で苦労する親の姿しか見たことがない子供にとって、勉強を教えてくれるボランティアの方々は「生き生きと働く社会人」であったり、「初めて知り合う大学生」であったりして、その出会いが社会認識を変えるきっかけになったりもしています。
そして、ボランティア教師が根気強く「努力すること」を教え続けることによって、確実な手応えを感じ、成功体験を積んでいきます。
また、いわゆるグレーゾーン(障がいの診断基準には満たないものの、その症状は見られる状態)の子どもたちの多くが学業や就労において苦労していますが、渡辺さんは、グレーゾーンの子どもたちも学習支援を通じてコミュニケーション能力や考える力を就労可能なレベルまで引き上げることはできるのだと教えてくれました。
格差拡大は待ったなしの課題です。
渡辺さんのような志を持つ方と力を合わせて、子どもの貧困のない社会を目指していきたいと思います。
皆さんもキッズドアの取組を応援してあげてくださいね(サイトはこちら)。
編集部より:この記事は、衆議院議員、鈴木隼人氏(自由民主党、東京10区)のブログ 2020年1月22日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は鈴木氏のblogをご覧ください。