クレジットカードは「ステイタス」より「利便性」

アメリカンエキスプレスのプラチナカードを使っています。会員限定イベントやコンシェルジュサービスなど、お金に換算できない特典も多く、満足しているのですが、理解できないサービスの1つが、金属製のメタルカードです。

1つのアカウントに2枚のカードが送られてきます(写真)。1枚は普段使いの普通のプラスティックのカードですが、もう1枚は金属製のずっしりと重みのあるカードで、専用のボックスに入って送られてきます。

しかし、この金属製のカードは、特殊な材質なのでお店で読み取れないリスクがあり、しかも重くて持ち歩きに適さないので、結局ずっとケースに入れたまま自宅に放置してあります。

使わないだけで良いなら大した問題ではありません。しかし、アメリカンエキスプレスのサイトにログインしたりするときには、プラスティックカードの情報で手続きしようとするとスムースに出来ないことがあります。金属製のカードが本カードで、プラスティック製がサブという位置付けになっていることが原因のようです。だから手続きの際に、箱に入った金属製のカードを取り出さなければなりません。

メタルカードはステイタスシンボルとしてのサービスなのでしょうが、このカードをリアルに使っている人は、果たしてどのくらいいるのでしょうか。

かつては、会計の時にゴールドカードで支払うのが恰好良いという時代もありました。しかし、クレジットカードでステイタスを語る時代は終わりました。クレジットカードは利便性で選ぶのが当たり前になっています。

アメリカンエキスプレスは加盟店の数がビザやマスターに比べ少ないというデメリットはありますが、コールセンターの対応のクオリティが高く、高額の決済への対応もスムースです。

ステイタスを目的にするのであれば、手続きを混乱させるだけで使うことのないカードの枚数が増えてしまうメタルカードサービスより、もっと他のやり方があると思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年2月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。