もしも、あのとき、別の決断をしていたのなら…

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

先週に引き続き、今日も地域政党「あたらしい党」の執行会議でした。今年7月の都議選、来年の都議本選に向けて、所属議員・党員を交えて様々な意見を交わしています。

ベンチャー政党・アジャイル政党であるがゆえに、壁にぶつかることもたくさん。一方でオンラインサロンはいつも活発で、積極的な党員の皆様に支えられてなんとか前に進んでいます。

学生部が頑張って動画も編集してUPしてますので、ぜひご視聴&チャンネル登録を宜しくお願い致します!

さて、週末なのでちょっととりとめもない話を…。

以前に少し交流のあった元新宮市議会議員・並河哲次さんが、次期市長選挙に不出馬を決めたとの動画をUPされていました。

並河哲次さんは京都大学を卒業後、地元の和歌山県新宮市に戻り、25歳から二期市議会議員を務めた後、満を持して市長選挙に挑戦。

鉄板の現職と壮絶な一騎打ちを繰り広げたものの、わずか2千票差で惜敗して涙を飲みました。

その後、次期の市長選にも挑戦することを明言して「浪人」し、政治活動を継続されていたようなのですが…。

この度、「強いモチベーションが維持できなかった(要旨)」等の理由から、今後は政治家ではなく民間の立場から地元を盛り上げていくことを宣言されたわけですね。

これ、なんだかとても他人事に思えなくて…。

私も前回の区長選挙に敗北した後、4年後を目指して「浪人」するか、お声がけを頂いた参院選に挑戦するか、本当に迷いに迷いました。

「4年間浪人しよう、その間にも民間の立場でできることは沢山ある!」

という意見も沢山いただいたものの、もしあの時に「浪人」することを決断していたら、正直、私も並河さんと同じ結論に至ったんじゃないかなあ…と。

「政治家・議員という立場にこだわらなくても、民間でできることがあるじゃないか」

というのはその通りで、そして優秀な人ほど民間にも必要にされるし、結果も出せる。

反面、政治家にしかできないこともあるから、我々は政治家を目指したわけなのですが、その意欲を維持するのは並大抵のことではなくて。

あのとき、参院選に挑戦するという決断をしたから、いま私は政治家として国会で論戦したり、政府にダイレクトに政策提言をする得て活動する機会を得られています。

それは本当にありがたいことだと思うし、様々なあたらしい試みに挑戦しながら、なおかつ政治家を継続できている「奇跡」に、改めて感謝するばかりです。

特に結論めいたものがあるわけではないのですが。

並河さんは極めて優秀な人物で、新宮市の未来・改革のためには、絶対に失ってはいけない政治家だったと思います。

彼が市長になれなかったのは、ちょっとしたタイミングや運の「掛け違い」だったのだろうけど、それが選挙であり、政治の過酷な現実。

政治家とは別の形で社会貢献をしていく並河さんの決断には心よりエールを送りつつ、志のある若者が政治の世界で活動し続けるにはどうしたら良いのか…。

そんな永遠の命題に思いを馳せ、過去の自分の選択を噛み締めながら、私は前に進み続けたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2020年2月9日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。