東京新聞の望月衣塑子記者がツイッターで「(官邸の)番記者たちが『望月が手を挙げても指させない』と内々で決めたとの情報が届いた」などと投稿をしたことに対し、毎日新聞が「事実無根だ」と記事で追及し、東京新聞と望月氏に対してツイートの削除を求めている問題は、膠着状態に陥っている。
望月氏は10日現在もツイート削除に応じておらず、東京新聞側も毎日新聞の取材に対し「望月個人のアカウントによるツイートであり、回答を差し控えます」と逃げ回っている。
一方、東京新聞は、社説やコラムで安倍政権などに対し、厳しく追及してきた経緯がある。たとえば2月1日の社説では桜を見る会疑惑を巡る安倍政権の回答ぶりについて「すり替え、はぐらかし、開き直り」と指弾している。
「桜を見る会」を巡る疑惑について、衆参両院の予算委員会での野党側の追及が一巡した。際立ったのは、矛盾を覆い隠して問題なしと居直る政権の姿勢だ。これでは、疑念は何も解消されない。
すり替え、はぐらかし、開き直り-。安倍晋三首相が、国会で一問一答形式の質疑に応じるのは昨年十一月の臨時国会以来二カ月半ぶりだが、桜を見る会を巡る不誠実な答弁は相変わらずだった。
この社説の中身をそのまま今回の「疑惑」にあてはめてみると…
望月氏ツイート疑惑 どこまで居直るのか
望月衣塑子記者のツイートを巡る疑惑について、毎日新聞の追及が続いた。際立ったのは、望月記者個人のアカウントの発信だとして回答を差し控える東京新聞の姿勢だ。これでは、疑念は何も解消されない。
すり替え、はぐらかし、開き直り-。望月記者が、ツイッターで事実関係があいまいな投稿をしてきたのは今に始まったことではないが、官房長官記者会見の発信を巡る不誠実な回答は相変わらずだった。
主語を安倍首相や政権から、望月氏や東京新聞に置き換えるとほぼそのまま当てはまるといえる。いや、菅官房長官は記者会見で、中身の妥当性や真偽はさておき「問題なし」と答弁や記者会見で応対はしている分、逃げ回っている東京新聞よりは多少マシかもしれない。
(②に続く)