国営仮面ライダーショーこと“総火演”は廃止してもいいんじゃないの?

陸自の富士学校では総合火力演習(総火演)が毎年8月に行われております。今年は東京オリンピックのために、5月に開催するようです。

昨年の「総火演」の模様(陸自HPより:編集部)

もう総火演は止めたほうがいいでしょう。実質的に益のある演習ではなく、単なる見世物です。要はお見方勝利のお話で、いわば国営仮面ライダーショーです。仮面ライダーショーはテーママークや遊園地に任せるべきです。

これに数十億円の予算をかけ、富士学校の機能を3ヶ月も止めてやる必要があるのでしょうか。もうやめるべきです。そんなカネがあるならば、米国のヤキマでの演習への派遣を増やすべきです。あるいはその小銃や個人装備を揃えるべきです。今度の新小銃でも光学照準器も40ミリグレネードランチャーも同時には調達されません。

また開発実験隊などの装備開発関係者はじめ富士学校の人間を海外の見本市に多数送るべきです。年間数百人出しても大した金額にはなりません。訓練を兼ねてKC767やC-2で派遣すれば尚更カネはかかりません。

あるいは銀座や二重橋、あるいは表参道あたりでパレードするのもいいでしょう。その方が見物できる人間は多いです。

税金で仮面ライダーショーをやって富士学校の人間を長期に渡って拘束するのはナンセンスです。


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2020年2月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。