投資の神様 バフェット氏が教える「インデックス投資のススメ」

日本経済新聞にアメリカの投資会社バークシャー・ハザウェイを率いるウォーレン・バフェット氏の「株主への手紙」が公開されたという記事が掲載されています(図表も同紙から)。

(日本経済新聞から)

日本円で14兆円という巨額の現金残を抱え、今後はその資金を自社株買いよりも上場株式の投資に振り向けることを示唆しているそうです。

しかし、それよりも私が気になったのは、バークシャー・ハザウェイとアメリカの株式インデックスのパフォーマンス比較のグラフです。

バークシャー・ハザウェイの株式パフォーマンスを見ると、過去20年ではアメリカの株式インデックスを上回る高いパフォーマンスですが、ここ10年ではインデックスを下回っています。銘柄を集中させて投資するアクティブ運用によって莫大な富を築いてきたバフェット氏も、最近は資産運用で苦戦していることがわかります。

20年の運用成績は、バフェット氏の卓越した投資能力を証明していますが、そのような投資家でさえインデックスに勝ち続けるのは極めて難しいということです。

そのバフェット氏は、個人投資家からの運用方法に関する質問でこう答えています。

「ベストな投資法は、アメリカの株式インデックスに連動するインデックスファンドに投資をすることだ。」

短期的にはインデックスを上回るリターンが実現できたとしても、長期でインデックスに勝ち続けるのは、例え卓越した資産運用能力を持っていても極めて難しい。

とすれば、多くの特別な能力を持たない投資家は、アクティブ運用をしてはいけない。

アクティブ運用のバフェット氏が教えてくれる事は、やはりインデックス運用が長期ではベストな投資法だと言うことです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年2月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。