コロナウイルス流行のため、式典の中止があいついでいる。
儲からないイベントは不要である。
この記事によると、東大紛争の影響で、68年には卒業式ができなくなり、その後、91年まで、東京大学には全学卒業式がなかった。
学部によってはで、卒業記念の式典をするところはあったが、それすらなくて、ただ学務課に卒業証書をもらいにいくだけだった学部もある。
それで大学運営に支障が生じたということはないし、なくても困らなかった。
大学には他にも、「入学式」「新入生オリエンテーション合宿」「大学祭」「オープンキャンパス」などイベントが多数あるが、格安か、あるいはタダだから参加者がいるのであり、実費を参加者に個別に請求したら、だれも参加しなくなる。
一般企業にも、官公庁にも、多くのイベントがある。
毎年「荒れる若者」が報道される成人式も、タダだから参加者がいるのだ。こちらも、参加者に実費を請求すべきである。それでも参加したい人がいたら存続するだろう。
「桜をみる会」も、かかっている費用を参加者に請求すべきである。それでも参加者がいれば存続するだろうし、いなければ廃止である。
日本社会には、利益にならないイベントが多すぎる。労働力が不足している状況で、儲からないイベントを慣習的に続けるだけの余裕はないだろう。
日常業務を着実に遂行することが、もっとも生活を豊かにするのである。
儲からない最大級のイベントが、オリンピックである。
日本政府は、早急にこんな愚行を取りやめるべきである。
儲からないことがすでにわかっているのに、コロナウイルスや熱中症による人命の損失を許容してまで、オリンピック開催を強行するのは、前大戦におけるインパール作戦なみの愚行である。