衆議院議員時代の2017年、秘書に「このハゲー!」などの暴言騒動を起こし、同年衆院選で落選した豊田真由子氏が10日、突然テレビ出演してネットは騒然となった。
豊田氏はフジテレビ系の「バイキング!」に出演。政治家になる前は厚労省の官僚としてハーバード大学大学院に国費留学し、公衆衛生を専攻。2009年の新型インフルエンザ感染対策でも活躍した経歴があることから、「専門家」としてゲストに招かれたようだ。
SNSや芸能メディアのネット速報は、「ハゲー」の過去や、髪型や服装のイメチェンといった表層的な部分に注目が集まりがちだったが、同日夕方になって日刊スポーツなどが、専門家としての発言の詳細を報じるとネットの風向きが変わり始めた。
なかでも政府とテレビ局による非難の応酬劇にも発展したPCR検査の問題については「大切なことは、検査を希望する全員が、あまねく検査を受けられるということではない」と、医療体制を知る元官僚らしい現実的なコメントをした。
その理由として
「検査には、ある程度のスキル、経験が必要。人材、機材、ウイルス検体を安全に採取し安全に運ぶのには、想像以上にかなりの手間がかかること。いろいろな限界がある中で、優先順位付けは必要」と医療体制上、即時に全員の検査はできないことを強調した。
という(前出の日刊スポーツより)。
ツイッター上では
この人って、テレビでていいの??
などと出演に批判的な意見もあったが、
今マスコミで持て囃されている「専門家」とされる医師達よりもしっかりとした内容を発言されている。
豊田真由子を呼んでくるバイキングの方がテレ朝よりよっぽど専門家を選ぶセンスがあるという皮肉
などと概ね好意的な意見が多かった。
豊田氏の突然のテレビ復帰は、インパクトが強すぎて発言の内容にまでいまひとつ注目がされなかったものの、
お話内容もわかりやすく、この分野には専門性あるコメンテーターいないから需要高いのではなかろうか。
という意見も出ており、PCR検査を煽り立て、政権批判に絡めるような「専門家」たちへのカウンターの切り札になる可能性も。今後の活躍次第では、政界復帰までは難しくても、名誉を挽回できるかもしれない。