山尾氏離党:今の時期の野党の流動化は、むしろ歓迎すべき

さすがに選挙が目前だと主要野党から離党者が出たり、野党合同会派の解消話が出てきたりすると選挙情勢に大きく影響するから止めた方がいいとは思うが、今の時期だったら立憲民主党から山尾志桜里さんが抜けても、さらには参議院での立憲民主党と国民民主党の合同会派が解消になってもそれほど大きなダメージはないはずである。

山尾氏ツイッターより

山尾志桜里さんが一昨日立憲民主党に離党届を出して記者会見を行ったようだが、山尾さんが立憲民主党の執行部に見切りをつけたのであれば、これは止むを得ない。

山尾さんは立憲民主党の中で窒息しそうだったようだから、こういう元気な人はなるべく早く解放してあげるのがいいはずだ。

やはり選挙が強い人は、普通の人にはない行動力がある。
先の衆議院選挙で無所属で小選挙区を勝ち抜いた人だから、誰かに頭を押さえられている状態には堪えられなかったのだろうと思う。

立憲民主党の中でそれなりにご自分の存在をアピールされ、ご自分の思いを存分に吐露されたから、もはや立憲民主党には未練がないのだろう。

これからどういう政治行動をされるのか分からないが、ご自分の主義主張が明らかで、それなりの発信力、行動力を備えた政治家がいる、ということは大事である。

もっとも、一人では殆ど何も出来ない。
山尾さんも同志を募る必要がある。

山尾さんのこれからの動きに注目する必要がありそうだ。

参議院で立憲民主党と国民民主党の合同会派の解消問題が浮上しているようである。
決して悪いことではない。
何とはなしの不平不満が燻っている状態のままでは、お互いに自分たちのいいところを存分に発揮出来ないままに終わる可能性がある。

自由闊達な政治活動が、今、一人一人の政治家に求められているはずである。

見ざる、聞かざる、言わざるは、いつまでも続くものではない。
与野党共に。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年3月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。