こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
バタバタと過ごしていて、久しぶりの記事となりました。
連日、コロナウイルスの脅威が地球規模で賑わせています。2020年の今年、東京オリンピック開催を控えた我が国は正面からコロナウイルスによる「延期」「中止」の脅威にさらされており、まさに天災というべき様相を呈しています。
また、特に感染が進むイタリアでは、医学部生が卒業試験を受けずに医療現場に配属されるという「戦時中における学徒兵」を思わせる異常な状況となっています。これは実質的には「人類VSウイルス」の全面戦争と呼べるのではないでしょうか。
しかし、ことウイルス騒動の本質に目を向けてみると「ウイルスが取り付き、蝕んでいるのは肉体ではなく、人の思考ではないだろうか」という姿が見えてきます。
このウイルスの真の脅威は「死なない」こと
このウイルスの脅威はエボラウイルスのように「感染したら待っているのは直ちに確実な死」というものではなさそうです。コロナウイルスの致死率については、様々なウイルスの型、年齢、持病の有無などによっても異なるとされており、ハッキリしたことは分かりません。
イタリアなどでは、7%を超えていると言われている一方、日本においては重症化した人に限って2%程度なので、無症状や軽症者を分母に含めるとその10分の1程度に過ぎないという意見を展開する専門家もいます。
諸説あれど、ハッキリ言えることはこのウイルスの真の脅威は「高い致死率ではない」という点ではないでしょうか。知識率が高いウイルスは宿主を直ちに殺してしまいますから、伝染力に欠けます。コロナウイルスはかかっても直ちに死なない、それ故にあっという間に地球全体規模に感染が及んだものと考えます。そしてそれこそが人の思考に取り付き、そして食い込んで離れない脅威をもたらしているのではないでしょうか。
人は未知に脅威を感じる
人は見えないものに脅威を感じる性質があります。心霊や、放射能、地震などの天災、そしてウイルスなど目に見えない未知のものに畏怖の念を抱くものです。昨今のコロナウイルスで、人々は次のような不安を抱えることになりました。
- 自分もいつかかかるかもしれない。
- このまま永遠にウイルスが消えないかもしれない。
- いきなり殺傷力を増した型へと変異するのでは。
いずれも、実態は分かりません。そうなるかもしれないし、そうならないかもしれない。元来はこうした将来への脅威は現実化した時に慌てるもののように感じられますが、その実、漠然とした不安が人々のマインドシェアを「コロナウイルス」というキーワードで脳内を埋め尽くし、日々不安な生活を送っています。
世界的に分業化が進んだ現代社会において、サプライチェーンはズタズタに破壊され、NYダウを始めとして株価も暴落、消費抑制で時宜のGDP発表などもはや見たくないような気持ちになります。
ウイルスに感染することで人が亡くなる事態が起きているわけですが、それ以上に「ウイルスに恐怖する」ことによる二次被害の方がグローバル規模での実害を及ぼしていると感じます。
いつまで続くか分からない精神の戦争
ウイルスとの戦いは、当分続くと見られます。温度、湿度ともに高いマレーシアにおいても、感染者が出ていることから「湿度が弱点なので、梅雨で決着が付く」という主張もわからなくなりました。
また、たとえ湿度に極端に弱いということが事実であっても、北半球と南半球の季節逆転の状況が、ウイルスを存続させる要素になりえます。もはや世界は一つにつながっていますから、北半球と南半球でウイルスを交互に存在させうる可能性もゼロではありません。
そうなると、ウイルスとの戦いに終わりが見えなくなってきました。ウイルスは型も変化しますし、実体経済への影響も先行指標である株価だけでなく、実生活レベルでも問題が顕在化するでしょう。「いつ終わるのか?」終わりのない恐怖ほど、人の心を苛むものはありません。
世界的な感染者は数十万人、かりに50万人とすると世界人口77億人の内の0.01%程度です。しかし、コロナウイルスへの不安を覚えている人の数は、まさに数十億人規模に及ぶのではないでしょうか。そう考えると、ウイルスが感染したのは肉体というより、むしろ精神の方ではないかと思わされるのです。
人類の精神に感染を成功させたコロナウイルス、我々がこの病魔を克服するにはウイルスの蔓延からの解消を待つのではなく、データに基づく冷静な行動と考えます。行動自粛が叫ばれますが、どこへいっても人は少なくガラガラ。
筆者は先日、東京に出張へ行った時には航空機内は自分以外お客さんの姿が見られず、大分県に家族旅行へ行っても貸切状態に近いです。であれば、むしろコロナウイルスどころか季節的な風邪やインフルエンザにもかかる可能性は高くないので、危険とは言えません。
人は恐怖の対象ではなく、恐怖心にこそ恐怖します。冷静に、でもQOLを落とさず行動していきたいものです。
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