自民党が新型コロナウイルスの感染拡大への経済対策として「お肉券」や「お魚券」を発行する案をまとめたことに対し、ネット上では「日本銀行券知らないのか…」と呆れる声が続出している。
共同通信は、自民党の部会が26日に新型コロナウイルスの感染拡大を受けた農水産分野の経済対策として「お肉券」や「お魚券」を発行する案を示していることを報じた。
このニュースに対し著名人では、先日ツイッターで自身の商売もコロナの影響を受けていることを明かした豊洲市場仲卸の生田よしかつ氏が、「和牛券に今度は魚券w」「じゃ野菜券、果物券、豆腐券も!」「カンベンシテヨ…」と皮肉交じりに呆れたコメント。
自民党もナニこんなに混乱してるの?www
和牛券に留まることなく今度は魚券だってw
じゃ野菜券、果物券、豆腐券もお米券やパン券も作ったら良いねっ‼️こりゃ楽しいやっ‼️
まぁそれら全てに使える現金ってアイデアは如何でしょうか?カンベンシテヨ。バカシャネェノ… https://t.co/LawSeuPKYs
— 生田よしかつ (@ikutayoshikatsu) March 26, 2020
他にも乙武洋匡氏や経済学者の飯田泰之氏、また山本太郎氏らが、「『日本銀行券』ってあまり知名度ないのかな…」「ここはスッキリと日本銀行券でよいのではないだろうか」「日本銀行券はよ」などとツイートし、「日本銀行券」が一時トレンド入りした。
もしかして、「日本銀行券」って、あまり知名度ないのかな…。
非常にバランスよく使えるものなんだけど。https://t.co/DurpsQ6KJw
— 乙武 洋匡 (@h_ototake) March 26, 2020
和牛券にお魚券……
もうわけわからないので,ここはスッキリと日本銀行券
でよいのではないだろうか?
— 飯田泰之 (@iida_yasuyuki) March 26, 2020
お魚券・・
日本銀行券はよ♯金を刷れ皆に配れhttps://t.co/bBbzoKE6p7
— れいわ 山本太郎 消費税廃止!住まいは権利! (@yamamototaro0) March 26, 2020
自民党の議員らが現金ではなく商品券にこだわる理由に関連し、麻生太郎財務相は24日、「商品券は貯金にはいかない」と現金給付では貯蓄に回る恐れが強いとの考えを示していた(参照:朝日新聞デジタル)。
だがこの「商品券の方が消費喚起効果が高い」という認識に対し、中部圏社会経済研究所研究部長の島澤諭氏は、1999年の地域振興券と2009年の定額給付金という過去の事例を比較し、「どちらの政策も約7割が貯蓄に回り、新たに消費を喚起したのは3割でしかない」ため、であれば「国民の命を重視するなら現金給付が望ましい」との考えを示している。
ネット上でも、「5分で使い切るので10万ください」「ことオタクの場合は全部消費に回すので安心して給付して欲しい」「貯蓄に回すのは余裕がある人だけ」などと現金給付を支持する声や、
政府がなかなか10万くれないし「現金支給してもどうせ貯蓄に回す」とか言うので「わたしの本気見せてやりますよ!!!」ってものの5分で使い切ってギャフンと言わせてやりたいので10万ください
ことオタクの場合は10万だろうが100万だろうが全部消費に回すので安心して給付して欲しい
貯蓄に回すのは余裕がある人だけ
元民主党衆院議員で、元エール大助教授の斉藤淳氏のように、「そんなに消費させたいんだったら消費税やめたら?」といった意見が聞かれた。
先ほど発表された政府の景気判断速報でも6年9か月ぶりに「回復」の文字が消えており(参照:毎日新聞)、対策が急がれる。