出口の見えない新型コロナウイルス拡大の中、日本では後手後手に回る安倍首相の対応に批判が止まらない。
一方、英米のメディアで相次いで発表されているのが、台湾、ドイツ、ニュージーランドや北欧諸国など、新型コロナウイルス対策において比較的成功している国々を例に挙げた、「女性リーダーはコロナ対策に強い」という論説だ。
Forbesに掲載された寄稿文では、ジェンダー問題の専門家が、パンデミックの中で世界のお手本になるのが、女性元首が強いリーダーシップを発揮している台湾、ニュージーランドやドイツ、フィンランドデンマーク、アイスランドといった国々だと主張。
流行の兆しが見え始めた1月に、早々に次々と感染拡大防止策を打ち出した台湾の蔡英文総統や、いち早く都市封鎖と鎖国措置を打ち出したニュージーランドのアーダーン首相を例に、彼女たちの決断力と強いリーダーシップを称賛した。
データを冷静に見極め、現実的な対策を講じたのは、ドイツのメルケル首相。テクノロジーをうまく活用しているのは、無料の検査実施と徹底した追跡システム導入により、都市封鎖や休校措置を回避しているアイスランドのヤコブスドッティル首相と、ソーシャルメディアを多用して幅広い年齢層に情報発信している世界最年少国家元首のフィンランド、マリン首相だそう。
また、女性特有の愛情深さや共感力も、パンデミックの世の中でうまく機能するとして、テレビを通して子どもたちに語りかけたノルウェーのソールバルグ首相や、子ども向けの記者会見を開いたデンマークのフレデリクセン首相を紹介。対象的なやり方として、アメリカのトランプ大統領やブラジルのボルソナロ大統領などをこき下ろしている。
CNNでも、女性問題に詳しいジャーナリストが、上記の女性リーダーの取り組みを紹介し、彼女たちの早い決断力や科学的データに基づいた冷静な実行力を称賛している。
一方、「科学否定の無能な男」として、トランプ大統領とイギリスのジョンソン首相を名指し。リーダーが新型コロナウイルスを政争に利用したり、専門家の意見を無視し続けたりした結果、今の米英の惨状を招いたと結論づけた。
イギリスの独立系ニュースサイト、バイラインも同様に、女性リーダーは男性より冷静な決断力があり、専門家を信頼し、コロナを政争の具にもしないとまとめている。ここでも、自信過剰で人の意見を聞き入れない男性代表として、トランプ大統領とジョンソン首相がやり玉に挙げれている。
そして、世界において女性リーダーはわずか7%未満である現状を指摘しつつ、最後は「自信過剰でやり過ぎの男性リーダーが減り、謙虚で優秀な女性リーダーが増えれば、地球はもっと安全かつ良い場所になるだろう」という皮肉で結んでいる。
遅い、ショボい、貴族風。海外からみていると、やることなすこと散々な言われように見える安倍首相ですが、参考になりますでしょうか?