「ZOOM飲み会」でも「有名店テイクアウト」でも得られないもの

緊急事態宣言が延長されたことにより、外出の自粛が続いており、多くのお店は休業を続けるようです。

そんな中、最近は外食ができないストレスを発散するため、有名店のテイクアウトやZOOM飲み会といった代替方法を始める人が増えてきました。

ZOOM飲み会も、何回かやってみましたが、新鮮で楽しく、自宅からカジュアルに参加できるのはなかなか良いものです(ただし飲み過ぎに注意です)。

また、テイクアウトで人気店のお料理を自宅で味わえると言うのも、今までになかった新しい体験です。

しかし、これらの代替手段では飲食店でのエンターテイメントは補えないということにも、改めて気がつきました。

当たり前のことですが、お店で友達や家族と集まって食事をするのは、ネット上で画面越しに話をするのとはリアリティーが違います。

また、お料理も、テイクアウトよりは出来立てのものをきれいに盛り付けられていただく方が、おいしいに決まっています。

そして、それぞれのお店には独自の雰囲気と味わいがあります。内装だけではなく、スタッフとのコミニケーションや会話の中から新たな発見があったり、新しい気づきを得たりします。

飲食店というのは、単に空腹を満たす食事を提供するだけではありません。その場にいることによって、他では得られない特別な経験や感動があるのです。

自粛が続くことによって、そんな当たり前のことを再認識し、自分がいつもお世話になっているお店に、ありがたく感謝する気持ちが湧き出てきました。

私は、自炊を全く行わず、100%外食派です。なので、今でもお店で食べることが頻繁にありますが、屋外あるいは隣との席が十分に空いていることを確認して入るようにしています。最近行った蕎麦店(写真)も扉を解放し、席の間隔を広く取って営業していました。

休業してきたSHINOBY’S BAR 銀座も、明日から営業再開することにしました。自粛ガイドラインを守り、感染防止策を取りながら、お店でしか味わえない価値を提供していこうと考えています。

緊急事態宣言が延長された5月末まで、営業を自粛すべきだとの意見もあります。どのような判断が正しいかには正解はありません。

しかし、価値を認めてくれるお客様のニーズは、1ヵ月前に書いたこちらのブログへへのたくさんの方のサポートから感じることができました。明日から、それにしっかり応えていきたいと考えています。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年5月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。