アベノマスク、アサヒノマスクにつづき、サンケイノマスク登場!

私はマスクが似合わない人材である。マスクをした瞬間、不審者に見えてしまう。しかも、それだけで息が苦しくなるし、蒸れる。幼い頃から「お前は、顔と口だけだ」と批判され、それをはねのけるために努力してきたのだが。とはいえ、顔は私の強みの一つであり。翼をおられたような状態である。

我が家にも、アベノマスクが届き。娘は興味津々である。「アベノマスク」という言葉をすっかり覚えている。蒸れるし、小さいのだが。

それはそうと、アベノマスク、アサヒノマスクに続き、あの産経新聞がマスクをデジタル版購読者限定で販売しており、深く考えさせられた。親子3代にわたり、反自民という家庭に育ち、娘にも朝日新聞、東京新聞の読み聞かせをしており。望月衣塑子記者に憧れたのか、娘はアニーに憧れ、毎日、アニーの歌の練習をしているのだが。そんな私だが、産経新聞を購読している。わかる人にしかわからないが、最近、Appleのアプリ版から、産経電子版に購読スタイルを変えた。メルマガまで届くようになった。

最近の産経新聞はやや論調が変わり。骨太な政権批判も増えた。ナイスである。先日の自民党での党内会議における「3密」批判も、社説による「秋入学」検討批判も痛快だった。

そんな中、産経新聞も読者にむけて、マスクの通販を始めた。50枚入りで2995円。1枚約60円。リーズナブルかどうかは、皆さんに判断を委ねよう。送料込みだが。いまや、マスクも値崩れしているので、(というか、以前の適正な価格に向かっているともいえる)高いと判断せざるを得ないが。

もっともアベノマスクの不良品騒ぎを意識したのか

PFE(=微粒子捕集効率)99%。フィルタ部は三層構造で、日本国内の検査機関『(一財)カケンテストセンター』にて検査済みです。サイズは95×170mm。ノーズフィッターつき。耳ひも部は伸縮します(下記の写真参照)

という丁寧な解説が泣ける。

さらに

今回、産経新聞社でまとめて買い付けたものをお分けします。

という一言に、経営難が伝えられながらも、社員を守ろうとする同社のあたたかい姿勢、それを読者に特別に分けるという発想には激しく胸を打たれた。だから、業務用サイズなのだけど。

ちなみに、中国産だ。

さて。アベノマスク批判に対して、アサヒノマスク批判をした首相や、その支持者はどうするのだろう(まあ、あれはとんでもない言いがかりだけど)。産経新聞社が、このお値段で読者に販売するという行為を、あなたはどう捉えるか?

・・・買っちゃおうかな。


編集部より:この記事は千葉商科大学准教授、常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2020年5月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。