実業家の堀江貴文氏が東京都知事選(6月18日告示、7月5日投票)の出馬を検討しているとの20日朝の報道にネットが騒然となった。
スポーツ報知はこの日未明、「堀江貴文氏、都知事選出馬へ 関係者は可能性に「99%」…7月投開票」と題した記事を電子版に掲載。堀江氏が出馬する場合は、NHKから国民を守る党の立花孝志党首は出馬を取りやめて支援に回ることを検討。当選を目的とせず、新型コロナウイルス対策でネットを主体にした選挙運動を検討しているという。
ツイッターでは瞬く間に「都知事選出馬」がトレンド入りし、堀江氏の出馬への賛否や論評に関する投稿であふれかえった。
出馬するなら全力で応援します!!!
オンラインを駆使して選挙資金を抑えれば、落選濃厚だが費用対効果は大きい。個人的にはファンなので、彼の改革を見たい
出馬すれば小池都知事に一泡吹かせるどころでは済まない情勢となってくる。
といった好意的な反応はあったが、アンチも多い堀江氏だけに、タイムラインはネガティブな書き込みも続出。
究極の自己責任論者、弱者は死ねのタイプ。
ロケットもうまく行かないし、経営している飲食店もダメだし、それで話題作りの為の出馬?いつも他者を馬鹿と罵倒してきた拝金主義者。
といったネオリベ警戒論者などの意見が書き込まれ、また新刊『東京改造計画』の発売を近日に控えていることから
新刊本の宣伝目的以外考えられないわ
という冷めた声も。
著名人では、ライブドア時代の部下だった田端信太郎氏がスポーツ報知の記事を見出しのままツイート。
脳科学者、茂木健一郎氏は「著書の「東京改造計画」がこのタイミングで出たのは、マニフェストということでしょう。もし出馬したら、堀江さんを友人として応援したいです。選挙は選択肢が増えた方がいい。」と後押しする考えを示していた。
また、堀江氏は政府や東京都の新型コロナ対策の自粛政策が過剰だとして度々批判しているが、国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫で、実業家の三浦清志氏は「期待したい。少なくとも小池百合子の不合理な自粛政策について追及するきっかけにはなる。秋以降になんらかの第2波は来るのだろうから、その時、無駄に経済を停める知事だと最悪なので」と好意的にみていた。
都知事選を巡っては、現職の小池百合子氏は正式な態度を明らかにしていないが、出馬は確実視されている。
小池氏はこの日午前、東京都庁に登庁した際、記者団の取材に応じた。堀江氏の出馬報道について感想を問われると、「特にございません。にぎやかなこと」と微笑んで足早に立ち去った。
前回、分裂選挙となって小池氏と戦った自民党は18日、対立候補の擁立を見送ることを決め、二階幹事長が「党が小池知事を応援することに何ら異議はない」と述べた。野党側は、れいわ新選組の山本太郎代表の擁立論が以前から燻っているが、4月末の記者会見で「対抗馬として立ったらどうかということだが、なかなか難しいだろう」との見解を示している。