携帯ショップに行くと、5Gのスマートフォンが発売されています。
5GのGはジェネレーションの略で、第5世代移動通信システムを表しています。
携帯電話で振り返れば、1980年代は通話だけのアナログ方式に始まり、1990年代(2G)ではメールが送れるようになりました。2000年代(3G)では、動画を送れるようになり、2010年代から今に至る4Gでは、スマホも登場して、より高速になり、動画配信などを楽しめるようになりました。こうして、移動通信システムはほぼ10年ごとに技術と端末がアップデートされてきました。しかし、今回の4Gから5Gへの移行は、これまでにないほどの進化と言われています。
5Gの特徴は3つあります。超高速・大容量、低遅延、そして多数同時接続です。例えば2時間の映画なら3秒でダウンロードできます。また通信時差は1ミリ秒なので、ほとんど同時。また1キロ平方メートルの中で100万台の端末接続も可能になります。これにより、自動車の自動運転や遠隔医療などが実現するでしょうし、もの作りでは省力化、動画やゲーム、スポーツ観戦などの配信も大きく変わります。
昨年、アメリカと韓国で5Gサービスがスタートし、今年からは我が国でも始まりました。現在は都市部の限られたエリアでしか使えない状態ですが、これから全国の主要都市の主要エリアで使えるようになるのには3年ぐらいかかって拡大していくことになります。
編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2020年6月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。