衆議院解散・総選挙への流れがいよいよ本格化しそうである。
公明党も共産党も候補者の擁立を急ぎ始めているから、都知事選挙が終ったら急ピッチですべての歯車が回り始めそうだ。
菅原一秀氏に係る公職選挙法違反事件の背景が少しずつ明るみに出て来ているが、先般検察庁が不起訴処分にしたのも多分衆議院の解散・総選挙が近いと見ての処分だったのだろう。安倍総理が、再三再四にわたって麻生副総理と密談を繰り返している理由は、衆議院の解散・総選挙や内閣改造のことしかないはずである。
ここに来て無所属の人たちの動きも急になっている。
立憲民主党を離党して無所属になった山尾志桜里さんが国民民主党に入党届を出した。山尾志桜里さんが国民民主党に入れば、国民民主党に華が加わってパッと明るくなりそうだな、と思っていたが、未だに結論が出ていないようだ。
ここは、玉木さんがもう一歩踏み込むところだろう。
まあ、共産党が反対するから、山尾志桜里さんは絶対に野党統一候補にはなれないのだが、むしろ国民民主党にとってはその方がありがたいはずである。共産党とは一線を画している、というのが、いずれは国民民主党の売りになるはずである。
これ、分かりやすい記事!
Q:野党はなぜ改憲議論しないか?
A:議論すると共産党から対立候補立てられちゃうから。 pic.twitter.com/FwDpdnfIQc— 山尾志桜里 (@ShioriYamao) June 30, 2020
安倍内閣の命運はほぼ尽きているのだから、今のままの自民党だけでこれからの日本の政治を担っていくのはまず、無理である。自民党にお灸を饐えたくても、共産党や立憲民主党、かつての民主党に日本の明日を託すことは出来ない、と思っている人は結構多そうである。
直ちに自民党にとって代わって日本の政治を担っていくには明らかに力不足だが、自民党に協力しながら、少しずつ力を蓄えて行けば、その内には何とかなりそうなのが刻印民主党だろうと思っている。
玉木さんは、そのためにこそ力を尽くすべきだろう。山尾志桜里さんも然り。
10年先を見据えて、今日の一歩を進められたらいい。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年6月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。