東京都できょう、約2ヶ月ぶりに新たな感染者数が100人を超えたことを受け、小池百合子知事が夕方、緊急会見を開き、「感染拡大要警戒」の段階にあるとの認識を示した。一方、具体的な対策には触れず「夜の繁華街への外出を控えて」と呼びかけるにとどまった。
先月30日、「数値基準のない新指標」という耳を疑う発表をしたばかりの小池知事だけに、またしても5日投開票の都知事選を意識するあまりの具体性に欠ける発表内容に、都民らは総ズッコケ状態となっている。
日本共産党の志位和夫委員長は、「『感染拡大要警戒』と『〝夜の街〟要注意』というだけで、都としての実効ある対応は何も示さなかった。あまりに無責任だ。 たいへんに憂慮すべき状態だ」と怒りのツイート。
小池都知事は、記者会見で、「感染拡大要警戒」と「〝夜の街〟要注意」というだけで、都としての実効ある対応は何も示さなかった。あまりに無責任だ。
たいへんに憂慮すべき状態だ。政府と東京都は、緊急に協議を行い、国民が納得のいく実効ある対応策を打ち出すべきだ。 https://t.co/0nvMloypU3— 志位和夫 (@shiikazuo) July 2, 2020
猪瀬直樹元都知事は、「大量の感染者を出したホストクラブやキャバクラ名を公表するなど、行政側としての措置を示さないと意味がない」と指摘した。
感染拡大要警戒、夜の街へ行かないよう自粛を、と言うだけで具体性が全然ないな。大量の感染者を出したホストクラブやキャバクラ名を公表するなど、行政側としての措置を示さないと意味がない。 #NewsPicks https://t.co/JWqvd0IMCG
— 猪瀬直樹/inosenaoki (@inosenaoki) July 2, 2020
一方、舛添要一前都知事は、「選挙戦術という視点からは上手い。メデイアへの露出が増え、他候補よりも圧倒的に有利」と今週末に都知事選投票日を控えるタイミングでの臨時会見を皮肉った。
東京のコロナ感染者が100人を超え、小池都知事が要注意を呼びかける緊急記者会見。選挙戦術という視点からは上手い。メデイアへの露出が増え、他候補よりも圧倒的に有利。特定業界に休業再要請もしないのは、9500億円の貯金も使い切ったからだ。第二波、財政逼迫と選挙後の東京には地獄が待っている。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) July 2, 2020
一般の都民らからも、
ずっと要警戒してるけどね
東京アラートより上の警戒なの?下なの?
「感染拡大要警戒」と「”夜の街”要注意」の2枚の緑のボード。ほとんど何も言っていないのに等しいことをわざわざ人を集めてする…って選挙のため?
もう笑うしかない
などのツイートが相次いだ。