東京都知事選挙の投開票が5日、行われました。現職の小池百合子都知事が約360万票を集め再選を決めました。自民党、公明党だけでなく連合東京からの支援も受けており、約84万票の宇都宮健児さんと約65万票の山本太郎さんを足しても150万票なので、圧勝だったと言えるでしょう。
さて小池百合子都知事の約360万票に続く第2位は立憲・共産・社民から支援を受けた約84万票の宇都宮健児さん、第3位がれいわ新撰組党首の山本太郎さんの約65万票、第4位は維新から支援を受けた元熊本県知事の小野泰輔さんの約61万票、第5位が日本第一党党首の桜井誠さんの約18万票、第6位はNHKから国民を守る党党首・ホリエモン新党党首の立花孝志さんは約4万票となりました。
この6人の中で現職の小池百合子知事以外の5人の候補者の中で、今回の都知事選出馬が次の選挙に繋がった人について考えていきたいと思います。ランキング形式で発表したいと思います。
まず5位は立花孝志さんです。前回2016年の東京都知事選挙で獲得した約27000票から約13000票上積みをしたもののNHKではなくコロナ対策が選挙の焦点となった点、同時に行われていた東京都議会議員の北区補欠選挙でアベノマスク・ブラが問題視されたホリエモン新党出馬のしんどうかなさんの影響もあってか、厳しい選挙結果となりました。
ただし、立花孝志さんの現役世代の死亡率の低さを根拠として過剰なコロナ自粛はやめるべきという提言は支持する有権者もいたのではないでしょうか。自身も今回の選挙はあくまで次回以降の衆議院、参議院、そして3年後の地方統一選挙を見据えた広報活動である旨を話しており、今回注目を集めた、しんどうかなさんと共にこれからの動向に注目です。
第3位は同率で宇都宮健児さんと山本太郎さんです。
まず宇都宮健児さんは前回2016年選挙では出馬の意向を固めながらも鳥越俊太郎さんの支援に回った苦い思い出からの再挑戦です。約84万票を獲得して見事第2位を果たしました。ただし、73歳と高齢であり次の衆議院選挙等へ出馬する可能性は低いものの、支援した立憲民主党・共産党・社民党にとっては次に選挙に繋がる戦いでした。
次に同率3位の山本太郎さんです。東京都債15兆円を発行し都民1人10万円を給付する等の政策が話題を呼びました。れいわ新撰組単独での選挙活動でしたが第3位の約65万票を獲得、次の衆議院議員選挙に確実に繋がる戦いでした。地方議員も確実に増えていくのではないでしょうか。
第2位は桜井誠さんです。前回2016年都知事選挙で獲得した約11万票から約7万票の上積みをして約18万票を獲得して第5位に食い込みました。特徴的なのはYoutube上でのバーチャル演説・バーチャル対談に特化していたことです。コロナで三密を避けなければならず本来は外での街頭演説は控えるべき今回の選挙ではお手本とも言える戦いだったのではないでしょうか。
また、前回のポスターでは「韓国学校建設中止」等デザイン含めて少し一般有権者が近寄りがたいものでしたが、今回のポスターは「都民税ゼロ、固定資産税ゼロ、都知事給料ゼロ」等、その爽やかなデザインも含めてグレードアップした印象を受けました。今回の結果を受けて桜井誠さんは「次の選挙に活かしていかないといけない。」と語っており次回の衆議院・参議院等への出馬に繋がる戦いだったと言えるでしょう。
第1位は小野泰輔さんです。他5人の候補の中で唯一無名だった状態から東京で元熊本県副知事だった人ね、と知名度を飛躍的にアップさせ、維新の強くない東京において約61万票を獲得して第4位となりました。東京大学法学部を卒業し、38歳の若さで副知事に就任して2期務めた行政経験とスマートなルックスは東京都民に好印象を与えたことは間違いありません。本人は熊本県豪雨を受けて「ボランティア活動をするため熊本県に戻る」意向を示していますが、次回の維新からの衆議院・参議院選挙等への出馬は十分に期待されるところでしょう。