国も自治体も、予算を確保する人が評価されやすい。
予算は、部局としてやりたいことを実現するための重要なツールであるし、全体としてのパイが限られている中、予算の確保には、データやロジックの整理さまざまな調整が不可欠であるため、予算を確保する人が評価されるのはとても分かりやすい。
経済が右肩上がりの時代には、それぞれの部局が予算を増やそうとすることは、全体としても自然に最適化が図られやすかったが、今のように、生産年齢人口が減少し、高齢者人口が増える状況では、必ずしも全体として最適化が図られるとは限られない。
これからの時代では、さまざまな工夫により、これまでと比べて少ない予算で、同じアウトカムを出す人もしっかり評価されるべきではないだろうか。
<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2020年7月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。