その歯医者さんは、ナゼ前歯でモノを噛まないのか?

前歯の調子が悪くなったので行きつけの歯医者に行って治療してもらいました。

その時に聞いてびっくりしたのは、その歯医者さんは「前歯でモノを噛まない」と言うことでした。

前歯は奥歯に比べ薄くて割れやすく、ちょっとした力がかかっただけで欠けてしまいます。そして失うと、二度と生えてこないので、ガラス細工のように大切に扱うべきだと言うのです。

前歯で煎餅をバリバリやったり、糸を噛み切ったりするのは、論外だそうです。

この歯医者さんは、かなりマニアックな治療をしてくれますが、治療だけではなく予防にも力を入れています。私も、2~3ヶ月に1回メンテナンスも受けています。

メンテナンスは歯石や歯の着色の除去だけではありません。歯ブラシの使い方や、デンタルフロスの使い方も、毎回しっかり教えられ、毎日自宅で続けるように指導されます。お陰で自宅には、歯磨きグッズが大量に揃っています(写真はその一部)。

チェックしてもらって気がつくことは、歯のブラッシングには、自分の癖が強く出ることです。毎日、それなりにしっかり磨いているつもりでも、磨きやすい場所ばかりが強く磨か過ぎ、磨くにくい場所は後回しにされがちです。

私の場合、右利きなので左の歯の外側が磨かれやすく、右側の内側が磨かれにくいという癖があります。

さらに、歯ブラシだけいくら丁寧に使っても、歯の汚れは完全に取れないと言うのも、意外に知られていない盲点です。歯の間の汚れは、デンタルフロスを使わないと、除去することができないのです。また、デンタルフロスも正しい方法で使わないと、せっかくの時間が無駄になってしまいます。

自分の歯をなるべく長く、正常な状態で残すことが、健康寿命を延ばすために大切な要素です。だから、シニアになってから慌ててメンテナンスするのではなく、若いうちからしっかりお手入れしておかないといけないのです。

これは、資産運用を若いうちから早めに始め、シニアになって慌ててお金の心配をしないようにしておくべき、というのと同じです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年7月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。