iUとAPU、ご一緒しましょうというご相談。

別府のAPU
iUとの連携を相談しました。
6000人の学生のうち留学生が半分。
92か国から来ています。
留学生は2年で日本語N1級を取る。
英語only校じゃなく、バイリンガル教育なんですね。
学生諸君がぼくたちを案内してくれました。
英語中心にするiUの参考になります。
就職率97%で、THE大学ランキングで全国私大5位、西日本私大1位。
世界ビジネススクール5%が認証を得ているAACSBや観光学教育では日本の私大で唯一のTedQualを獲得。
「三つ星評価のおかげで海外からの人気が高い」(出口学長)。
iUもモデルにしようと思います。
開学は2000年。
故・平松守彦大分県知事の大仕事として、温泉日本一、別府の山頂を切り拓き、官民で創り上げたキャンパス。
20年たって、多様性あふれる場になりました。
「日本語の音読み訓読みを学ぶには小学生新聞が絶好の教材です」byネパール人学生。
出口学長直轄の「APU起業部」も始まったそうです。
「全員起業」をカリキュラムに組み込むiUと連携いたしたく。
出口さんカレー作ってるんですね。
ではぼくもiUカレーを作ろうと思います。
ウチは100種類作ろうかな!
和洋中エスニック何でもあるめくるめく学食。
92か国6000人の胃袋を預かります。
外に出ても何もないからねぇ。
ハラル対応もバッチリです。
でもツバを飲むことも禁じられるラマダンの最中は、ヒジャブ女子は明らかにイラついているそうです。
連日いただきました。
iUも学食にはめっちゃ力を入れたい。
レバ刺し特区にしたい。
iUでしか食べられないメニューを学生たちにプロデュースしてもらいたい。
地域のおばちゃんたち総動員で、おうちごはんのシェアリングサービスをやりたい。
てゆーか毎日、食フェスを開いてもらいたい。
出口学長「APUの強みは各国で活躍する卒業生。」
吉本チームのビレンドラさん(スリランカ)も、ぼくのゼミで修士号を取って今シンガポール国立大学の博士課程にいるカニヤさん(インドネシア)も、iU設立を準備する電子学園にいる中嶋さんも、APU卒業生。
活躍してます。
(この焼鳥カー、iUにも来てほしい。)
出口学長「多様性とリベラルアーツが大事ですよ。」
iUも心得ます。
多様な学生がリベラルアーツを学ぶにはマンガがいいですよね。
iUもライブラリーを充実させますが、特にマンガには力を入れたい。
電子でね。
学生たちの映像作品を上映・評価してから、
「なぜ女性は10歳寿命が長いのか」を議論して、
「サカナクション」のワンカット映像を観て、
1917」のサム・メンデス、
「ダンケルク」のクリストファー・ノーランを語り、
「男はつらいよ」を論じる、
というパンクな授業。
APUと吉本興業は提携していて、ダイノジ大谷さんが授業を引き受けているのです。
ネタ、しゃべくり、客いじり。
ベテラン教授陣が束になっても、一流の芸人には遠く及びません。
iUでも超客員教授として授業やってもらいます。

編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2020年8月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。