28日に辞意を表明した安倍晋三首相について、立憲民主党の石垣のりこ参院議員が自身のツイッターに「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」と投稿したことが波紋を広げている。
ツイッター上で「不適切な発言」との批判が相次ぎ、同党の枝野幸男代表が「申し訳ありません。執行部として不適切であるとの認識を伝え然るべき対応を求めました」と謝罪ツイートで火消しを図ったにも関わらず、挑発的な文書を公開するなどして大炎上。共同通信やネットメディアが騒動を報じるに至り、未明にようやく謝罪したものの、議員としての資質を問う声が党内外から噴出している。
発端は、安倍首相の辞意表明会見が行われる前、28日午後3時53分の石垣議員によるツイート。
総理といえども「働く人」。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。
が、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の「選任責任」は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020
同4時16分には、批判に応える形で、
第一次政権も体調不良でお辞めになり、この八年の間もなんども健康不良説が流れたわけです。なのに「安倍しかいない」と押しつけてきたわけです。
もし自民党が会社ならば、これほどブラックな職場もないでしょう。 https://t.co/paXwbUiIqU— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020
とダメ押しツイート。
これに対し、音喜多駿参議院議員(日本維新の会)が素早く反応したのを始め、やぶはら太郎武蔵野市議ら、立憲民主党内からも疑問が続出。
午後10時21分、枝野幸男代表が謝罪ツイートに追い込まれた。
申し訳ありません。執行部として不適切であるとの認識を伝え然るべき対応を求めました。 https://t.co/RQcFjDajXp
— 枝野幸男 立憲民主党 (@edanoyukio0531) August 28, 2020
にも関わらず、同時刻に石垣議員が「念のためこちらでも同一書面を共有しておきますね」とアップした書面には、反省や謝罪の言葉はなく、「自民党および政府は、『持病で職を辞す』という経歴をお持ちの安倍首相がその職責を十全に果たせるような措置を取らなかった」とさらなる政権批判で燃料投下。
当方のtweetににつき、数は少ないものの複数の報道機関からご取材の依頼を頂戴しております。相手様によって答える内容が違うと問題ですので、書面にて回答しているところです。念のためこちらでも同一書面を共有しておきますね。 pic.twitter.com/wyG4FpnLOT
— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020
持病や難病を持ちながら仕事に励む人への配慮に欠けた姿勢に、
疾病を抱えて生きている全ての人に対する冒涜であると思います
議員の発言は難病で苦しむ人の心を踏みにじりました。人でなく鬼畜です。今後一切人権について語る資格はありません
など、批判が殺到。午後11時54分になってようやく、「疾病やそのリスクを抱え仕事をする人々に対する配慮が足りなかったと反省しお詫びします」とツイートするに至った。
先ほど福山幹事長より「”大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物”という表現は、不可抗力である疾病に対して使う言葉として不適切である」とご指摘を頂きました。確かにこの箇所の表現に、疾病やそのリスクを抱え仕事をする人々に対する配慮が足りなかったと反省しお詫びします。
— 石垣のりこ (@norinotes) August 28, 2020
それでも、石垣議員への批判は止まず、一夜明けても、ツイッターのトレンド上位には、「石垣のりこ議員の辞職を求めます」「立憲石垣氏」「議員辞職」「批判殺到」など関連ワードが乱立。
差別的な発言をして炎上する癖がある危機管理能力のない人物
謝罪と撤回すればぎりぎりアウトぐらいだなと思ってたら 謝罪どころか同じ主張を繰り返し、ノーマリゼーションの語句を(恐らく意図的に)誤用して恥じることが無い
反省して謝罪して終わる話ではない。議員の資質が問われるので清く正しく辞職するのが筋