こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日は私の地元・赤羽にて、阿部司支部長・佐藤こと前都議候補・吉田けいすけとともに維新の新企画「傾聴キャラバン」を行いました。
テレビ撮影と間違えられるようなカメラクルーを引き連れて(苦笑)、街の人々の声を聞き、吉村副代表たちにも届けて政策実現につなげるこの企画。
ウロウロしているだけで目立つこともあって、老若男女たくさんの方からご意見を頂戴することができました。動画も近日中に公開されると思いますので、お楽しみに!
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さて、選挙も近いので移動中にこちらの本を読み終わりました。
理論編では海外政権の事例や、最小勝利連合(議席数のギリギリ過半数以上)を目指す「サイズの理論」、政策的な近さで連立是非が決まる「距離の理論」などが紹介されており、政治学科卒である私には堪らない内容が続きます。
で、やはり興味深いのは国内事例が細微に検証される実践編の方で、結局は自公政権というのは「サイズ」とも「距離」ともあまり関係はなく、高度な選挙協力によって実現・継続していることが明かされています。
過去の連立政権は結局、意思決定プロセスの問題なども大きいとはいえ、最後は「選挙協力」「棲み分け」をできないことが大きな理由で崩壊しているとのこと。
そういうわけなので、内閣や自民党支持率だけを見れば早期解散しか選択肢はないように思える現状ですが、公明党の意向を無視して自民党は解散することはできません。
その公明党の意向は「早期解散にNo」との噂で、創価学会という大きな母体を動かす公明党は性急な選挙を嫌がる傾向にあり、おそらく年末~年始あたりを想定しているのでしょう。
とりわけ今回、公明党が性急な選挙に反対しているのは、絶対に落とせない絞り込んだ「小選挙区候補」の調査数字が良くないことにあるようです。
本書ではちょうど、太田昭宏代議士のインタビューが掲載されているのですが、
「支持率が数十%もあって、あと少し上乗せがあれば小選挙区当選ができる自民党候補と違い、われわれ公明党の基本支持率は数%しかない。だから小選挙区で勝ち抜くためには、自民党候補を遥かに上回る地元活動をしなければならない(要旨)」
というようなことを述べており、まさにそうなのだろうなと膝を打ちました。
今回引退される太田昭宏代議士は私の地元東京12区の議員で、その地元周りの徹底さは「圧巻」の一言で、分身や影武者がいるんじゃないかと噂が立つほど。
その後継者も頑張って回っているのでしょうが、コロナの影響もあって今夏は人が集まるイベントがそもそも少なく、世論調査の結果が思うように伸びていかないようです。
解散の時期を先延ばしにしたところでこの状況が改善するという保証はないものの、公明党は東京12区の他にも小選挙区候補が「代替わり」する選挙区があります。
こうした「新顔」たちが地元に浸透するために、少しでも長く時間が欲しいというのは公明党の本音でしょう。
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解散総選挙の力学には、こうした連立政権の事情も加わります。
とはいえ、臨時国会などを開けば政権支持率は落ちていくことも想定されるので、何らかの公明党バックアップ体制を整えて早期解散しかないような気もしているのですが…。
興味のある方は、ぜひ本書など連立政権を研究する本を手に取ってみて下さいませ。引き続き、いつ総選挙があっても良いように戦闘態勢を整えていきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年9月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。