菅内閣では辺野古基地問題が解決する可能性はないだろうが、河野太郎氏が政権を担う時代になれば、政府と沖縄県の間の長年にわたる深刻な対立や亀裂が一気に修復されるような事態が到来するかも知れない。
河野太郎氏が沖縄問題の担当大臣を兼務することになった、というのも、どうやら菅内閣のクリーンヒットになりそうである。
凡百の沖縄問題担当大事ではとてもなし得ないような大胆な政策転換をなし得る可能性を河野太郎氏は持っている。
河野太郎氏は、自分の判断と自分の力で自分独自の政策を強力に展開出来る稀有の人材だから、今は決して矩を超えないだろうが、いずれは自分の思い通りの政策を展開するはずである。
河野太郎氏が何を考えているのかは分からないが、就任早々沖縄県知事の玉城さんと面談したことは、沖縄県にとっても政府にとってもいいことだったのではないか。
あれこれ言わないで、行動で示す、態度で示すところがいい。
河野太郎氏は、決して口舌の徒ではない。
玉城知事から様々な要請を聞いただろうが、今、直ちに実現出来なくても、いずれはそれなりに具体的政策に反映されるはずである。少なくとも、問題意識の共有はされたと思う。
菅内閣での急速な政策転換はないと思うが、河野太郎氏が政権の座に就く時は、沖縄問題解決の優先度は相当上がっている、と見ておいた方がいいだろう。
河野太郎氏は、他人からあれこれ言われる前に、自分から動くタイプ。
玉城知事も沖縄県の方々も、河野太郎氏にはそれなりに期待してよさそうだ…。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年9月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。