先週末の定例小池百合子知事記者会見にて性懲りもなく、まーだ諦めていないのか「東京版CDC」について言及していました。
小池知事
名称が「東京iCDC」ということで(略)アメリカなどのCDCの場合、Cは全てのこの疾病ということになりますが、こちらの「東京iCDC」は、これは感染症ということを対象にしておりますので、その意味でiというのをここに入れたわけであります。こちらに「Tokyo Center for Infectious」と書いてあります。「Infectious」というのは、感染ということになります。その略称で、「東京iCDC」ということになります。
とまぁ、カタカナと英語満載。真面目に「i」とかの講釈どうでもいい。どこぞの家具屋か?!
小池知事
常設の「専門家ボード」であります。これを新たに設置(中略)座長には、東北医科薬科大学特任教授でいらっしゃいます賀来満夫先生にお願いをいたします。
と小池知事がお好きな著名人を招聘し、屋上屋を重ねる「やった感」組織をまたもや作ろうとしております。
福祉保健局は耐えうるのか
小池知事
緊急時のオペレーションの総合調整機能を担うセンターとしまして、健康危機管理担当局長をトップといたします「健康危機管理対策本部」、こちらにEOCとなっておりますけど、エマージェンシーですね、最初のEは、緊急、次はオペレーション、センター、EOCになりますけど、これを福祉保健局内に設置をいたします。
ホントに「エマージェンシー」「最初のE」とかどうでもいい。というか、小池都政自体がエマージェンシー状態。
これも、当初7月に設置した「福祉保健局健康管理担当局長」I氏は急きょ退任となり8月28日に、政策企画局次長であった、医療・福祉・感染症の専門性があるのか懸念される初宿和夫氏が就任するという「突貫工事」人事。感染症の専門家(公衆衛生医師、すなわち医師免許ホルダー)であった福祉保健局部長クラスも先だって退職をしており、前代未聞の事態です。
なお、知事いうところの「常設の「専門家ボード」」たるモニタリング会議の専門家メンバーについては7月1日からメールで内線で、担当課長と直接お話をしてお姐は確認していますが、未だ回答はありません。
こんなにグダグダで本当に「東京iCDC」こと「東京感染症対策センター」(←別にこれだけでいいじゃん、iCDC不要。いや存在そのものも不要。)が機能するのでしょうか?
何度も言ってきましたが保健所機能を支援し強化して、政府や区市町村と連動して二重・三重行政をやめるべき。何よりも、福祉保健局はパンクしないか、職員が疲弊しないか、それによる退職者が出ないか心配でしかたないのです。
謎の福祉保健局長左遷?を確認
そこで、「ふるい都議会」の中、唯一といっていい民主的な制度「文書質問」を活用し、令和2年第二回臨時会にて、このような時期(知事選直後・新型コロナウイルス感染症蔓延危機の最中)異例の局長・幹部人事発令についてコロナ禍にあり、局長クラスの大幅な人事異動があった件について、混乱を招くのではないかと危惧されることから、知事の見解を確認しました。
※毎度のことながらお忙しい方は太字のお姐直訳&超訳のみお読み下さい♪お姐文書質問全文はこちら
お姐
元福祉保健局長の内藤淳氏は、病院経営本部長時代から都立病院の実情を熟知しているな どだけでなく、コロナ禍以前から感染症対策に精通していた。最も手腕を必要とされる人材であったはずであるの交通局長への異動は考えがたいです。有事には、組織益を優先する よりも都民のために結果を出す『実力者』を留任すべきだと考えますが、なぜこれまでのコロナ対応の経験値が発揮できるとは思えない交通局長へ内藤氏を異動させたのか。
(お姐直訳:気に入らないからクビをすげかえてワリを食うのは都民。専横人事をやめよ!)
知事
(木で鼻をくくった人事体制について延々と記述…省略)個別の人事異動の理由については、公正かつ円滑な人事の確保に支障を及ぼすおそれがあるため、お答えしかねます。
(お姐超訳:手順通りにやってるし、個別のことについては言えるわけないでしょ!)
異例の外郭団体理事長“クビ”事件を問う】
お姐
週刊誌報道によると、『築地と豊洲』の著者であり、 元中央卸売市場次長、現公益財団法人東京都環境公社理事長である澤章氏が、都の慣例では65歳まで在任するはずであるにも関わらず、61歳である7月末に突如として多羅尾光睦副知事より、退任が通知されました。理由は「局長経験者として高度な意思決定にかかわったにもかかわらず、社会的常識を逸脱した行動が目に余る」とのことです。「社会的常識」とは何なのか、澤氏の「社会的常識を逸脱した行動」とは何だったのか具体的な説明を求めます。
(お姐直訳:都庁版「女帝」に業を煮やしてナンクセつけてクビにしたんじゃないの?!)
知事
公益財団法人東京都環境公社は都の政 策連携団体であり、政策連携団体については「東京都職員の退職管理に関する条例」に基づき、外部有識者による退職管理委員会への諮問を経た上で、適切な人材を推薦することが必要な団体として指定されており、それにより都職員を推薦しています。
通常、団体の役員の推薦に当たっては、人事担当の副知事から団体の現役員に、事前にお伝えをしており、今回の同団体への推薦に当たっても、理事長に後任候補者の推薦を口頭で伝達しています。
なお、当日の具体的な発言内容や今回の役員人事に関しての推薦理由につきましては、同団体の役員人事に密接に関わることであり、公正かつ円滑な人事の確保に支障を及ぼすおそれがあるため、お答えしかねます。
(お姐超訳:手続きは問題なくてよ!クビにした時期が早かったことについては答えません!)
都政実績ある澤章氏はクビで何故実績ゼロ野田数氏は重用?!
あのピカピカの靴でさんざんぱっら小突きまわされ(←文学的比喩です)、自由を守る会解散を強要した現東京水道株式会社社長野田数氏については、前回の知事選以来筆舌に尽くしがたい艱難を与えられ、二度と忘れることはありません。
公私もわきまえず、小池知事の権威を借りて都民ファーストの公認権を盾に権勢をふるったこと、ましてや都民の税金で禄(年収1400万円!!)を食み続けていることについては許しがたい実態であります。
今度は都外郭団体へ天下り!?~止まらぬ小池知事の野田数氏重用~
都政事業の経験もほぼゼロ、水道技術の専門性も低く企業経験も乏しい野田数氏を「抜擢」し続けながら、長年東京都職員として働き、東京卸売市場次長として、豊洲移転に奮迅した澤章氏を更迭することの整合性がまったくわからないのであります。皆さんもそう思いませんか?
そこでこの点にも食いついてます。(東京都議会のマムシ議員ですから!)
お姐
公益財団法人東京都環境公社は外郭団体であり、これまでも野田数氏のTSS及び東京水道株式会社就任にあっては、外郭団体は東京都とは独立し運営されている企業であり、都は人事に関しては関与しないと再三再四にわたり上田の質疑に対して答弁を繰り返しているにも関わらず、なぜ公社人事に副知事が直接かかわったのか、根拠法や条例、同社社則等をお示しの上、都度の決裁権者・手順を含めた発議から人事の発令までの時系列の詳細の説明を伺います。
(お姐直訳:登用根拠ナッシングの側近重用していながら、なんで実力派実務派の澤氏をクビにした!矛盾を述べよ!)
知事
公益財団法人東京都環境公社は…(省略:適正手続きを経て理事長人事は都が推薦していることの弁明)
今回の同団体への推薦に当たっても、7月10日に理事長に後任候補者の推薦を口頭で伝達した上で、同月13日に団体側に 後任候補者の略歴書を送付し、正式に推薦を伝達しています。
同団体は、今回の推薦を踏まえつつ、団体自らの経営 判断により理事長を選任しています。具体的には、7月2 2日に理事会を開催し後任者を理事候補者に選任し、同月3 1日に評議員会を開催し理事に、8月3日に理事会を開催し理事長に選任しています。
(お姐超訳:手続きに矛盾しない体裁を整えてクビにしました。おわり。)
お姐
最終的に澤氏をクビにしたのは誰なのか、誰が発してどのような決定文書であったか明らかにした上で知事なのか都と公社どちらの人事部なのか伺います。
(お姐直訳:気にくわない奴は抹殺!そんなことあってはならぬ!)
知事
公益財団法人東京都環境…(省略:前回回答と同文💢)
同団体の役員人事については、団体自らの経営判断により決定するものであり、都からの推薦を踏まえつつ、理事会、評議員会の決議を経て、同団体が理事長(お姐注:新任理事長のこと。そんなこたぁきいてない、全員者をなぜクビにしたか聞いてるのに)を 選任したものと認識しています。
(お姐超訳:しらない。関係ない。確かに推薦は都がするけど、その後は公社で人事を決めるんだもの)
異例の外郭団体理事長“クビ”事件を問う
お姐
週刊誌報道によると、『築地と豊洲』の著者であり、 元中央卸売市場次長、現公益財団法人東京都環境公社理事長である澤章氏が、都の慣例では65歳まで在任するはずであるにも関わらず、61歳である7月末に突如として多羅尾光睦副知事より、退任が通知されました。理由は「局長経験者として高度な意思決定にかかわったにもかかわらず、社会的常識を逸脱した行動が目に余る」とのことです。「社会的常識」とは何なのか、澤氏の「社会的常識を逸脱した行動」とは何だったのか具体的な説明を求めます。
(お姐直訳:自分の都合の悪い人材をその権力をつかってクビにするとは何事ゾ!40年以上都政と都民に仕えた人間の人生を、飽きたオモチャを捨てるような残酷なことをするんじゃねぇ!)
知事
公益財団法人東京都環境公社は都の政 策連携団体であり、政策連携団体については「東京都職員の退職管理に関する条例」に基づき…(もっともらしい手続き論が続く。省略)
おり、今回の同団体への推薦に当たっても、理事長に後任候補者の推薦を口頭で伝達しています。
なお、当日の具体的な発言内容や今回の役員人事に関しての推薦理由につきましては、同団体の役員人事に密接に関わることであり、公正かつ円滑な人事の確保に支障を及ぼすおそれがあるため、お答えしかねます
(お姐超訳:手続きは問題なくてよ?!時期が早かったことについても「社会的常識」についても答えません!)
情報開示請求するも文書不存在
まあ、ほんと、核心をつく質問を逃げたおすヌエみたいな答弁。
まず、外郭団体理事長を誰が推薦するの?
誰がクビにするの?
に全く答えてません!!
お姐はだまっちゃない!ということで情報開示請求をしましたところ…
驚愕なことに重要な、公費が投入されている外郭団体への局長クラスの天下り(失敬!)人事の決定の経緯や意思決定権じゃについての文書が「不存在」なことが判明しました。
どこが
「都民ファースト政策」情報公開一丁目一番地じゃぁ~💢!!
とお姐が雄たけんだのは言うまでもありません。
つまり、都庁人事、一生懸命働き長年都政と都民に尽くす都庁全職員の0.3%しか局長クラスになれない重大人事、その殺傷与奪が独善的な知事に委ねられている恐怖が明らかになったということなのでございます。
お姐総括!
民間で長らく働き、外資系、日本社と度々転職の経験もあり、さまざまな企業を見てきたお姐。会社は社長に似る、社員は社長に似るんですね。
小池百合子知事の「懐刀」野田数氏がかつて公認権をかさに我々を脅したように、人事権を振りかざして知事は東京都職員、ことに幹部職を脅かしていまいか。
お姐は東京都職員ことに幹部職の自殺、退職についてもロックオンして「職員イジメ」を監視しておりますので、引き続きご注目下さい。
そして、理不尽な目に遭っている東京都職員の皆様、「職員目安箱」よりずっと安心で情報ももれず、犯人探しもされず、かならずや問題解決、場合によっては報復も請け負うw必殺仕事人お姐まで声をお寄せください♪
『築地と豊洲』著者澤章氏は、その著書からもどことなくチャーミングでユーモアがある御仁と拝察しておりました。読んで納得、捧腹絶倒、小池都政と小池百合子という人間の裏側がわかる同氏コラム必読です!
弱いものイジメ、ズルいことは許さない!
真面目な正直者が泣き寝入りしない東京都に!!
★暗黒議会?!と闘う自由を守る会メンバー★
議会内でも物申す議員は袋叩きにあいがち。
孤軍奮闘し議会改革をたった一人で進める自由を守る会白川愛目黒区議との対談。
ぜひご覧ください♪
編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2020年9月29日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。