昭和の歌謡曲のヒットメーカーだった作曲家の筒美京平さんが亡くなったと報道で知りました。
私は音楽業界の人間ではありませんが、学生時代にザ・ベストテン、夜のヒットスタジオといったテレビの歌番組のテロップに「作曲 筒美京平」と目にして、この人はどんな人なのかと興味を持っていました。
いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」、ジュディ・オングの「魅せられて」、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」を始め、超が付く名曲が目白押しです。日本のレノン・マッカートニー(ビートルズの作曲コンビ)と言っても過言ではないと思います。
凄いのは、アニメ「サザエさん」のテーマ曲の作曲者まて、筒美京平さんだと言うことです。
コメディから恋愛ドラマ、さらにはサスペンスまで何でもこなすマルチ俳優のような幅の広さですが、その陰には血のにじむような努力があったようです。元々の素養にあぐらをかくことなく、洋楽からのインプットを自らのオリジナリティに昇華させて、ハイクオリティなアウトプットを出し続けた才能は、尊敬しかありません。
個人的には大学時代に稲垣潤一にはまっていたこともあり「ドラマチックレイン」「エスケイプ」「夏のクラクション」の3部作が筒美京平さんだというのを知って、更にリスペクトです。
筒美京平さんの昭和後期のポップサウンドは、その後小室哲哉氏にシフトしましたが、私はそれ以降の日本の歌謡曲を聴くことは、ほとんどなくなりました。
機会があれば、昭和歌謡曲の好きな人たちとカラオケに出かけ「筒美京平縛り」で盛り上がってみたいと思います。素晴らしい楽曲をありがとうございました。
心からのご冥福をお祈り申し上げます。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年10月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。