「実年齢」を気にするのは金融機関だけになる

acworks/写真AC

私も年齢の割には若く見られる方ですが、最近感じる事は、見た目年齢と実年齢のギャップの大きい人が増えてきたことです。

見た目年齢と実年齢が一致しないことが多くなると、日常生活において実年齢の意味はあまりなくなります。

50代、60代と言えば、今までは人生のピークを越えた衰えていく人たちという位置付けでした。例えば、アニメのサザエさんに登場する波平さんは54歳で、定年間近の会社員の設定でした。

しかし、これからは、この世代であってもポジティブ思考で若々しいままで、肌ツヤも良くて、髪の毛もふさふさしている人が珍しくなくなってきています。

一方で、30代でも自分のウエイトコントロールも出来ず、生活習慣病に悩むような人も出てきます。

人生100年時代になって、同じ世代でも、年齢と共に見た目年齢の格差が大きく開いていきます。

これに拍車をかけるのが、美容外科やサプリメント、さらには食生活です。

これからは実年齢よりも見た目年齢の価値が重要になってきます。実年齢が意味を持つのは、住宅ローンや生命保険に入る時くらいになるはずです。

実年齢は、すべての人に平等ですが、見た目年齢はその人の努力が反映します。実年齢とのギャップがあればあるほどその人の努力が反映されている。そう考えるのが自然です。

見た目年齢を若々しくすることに、さらに力を入れていくべき時代がこれからやってくるのです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年10月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。