デジタル化は「住民サービス向上」を最大の目的にすべき!

10月30日(金)は朝から怒涛の1日でした。8時からは「デジタル社会推進本部」が開催されました。会の冒頭では、デジタル本部の座長である甘利明先生から「小委員会に若手を抜擢したのは、デジタル庁準備室と通訳なしで話ができる、デジタルネイティブを当ててこそ、方向性を導いていけるからだ。従来にない航海だが、党が先頭になって道を切り開いていき、平井大臣がスムーズに船を走らせることができるよう力を合わせて進んでいく」という力強い言葉がありました。

デジタル社会推進本部で発言する様子

政府からは、「デジタル庁設置に向けた課題の検討状況」、「個人情報保護法の検討状況」について報告がありました。私からは、今の一番の大きな問題として、「住民サービス向上のためのポータルやUIの話が出てこないこと」「現在の政府のIT準備室の組織体制では不十分であること」を主張しました。

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私は、デジタル化は「住民へのサービス向上だけが最大の目的なんだ」と決めることが重要だと思っています。そうでないと、システムのためのシステム開発だけが目的になってしまいます。住民にとっては、住民サービスが向上すれば、バックエンドのシステムは全く関係ないのです。

そして、組織体制については、プロジェクトマネージャー、地方自治体のシステム調査分析チーム、ポータル・アーキテクチャー(UI)をデザインするチーム、そもそも組織体制を考えるチームが全く欠けています。プロジェクトマネージャーの設置だけでも早急に対応するよう強く求めました。

私は、日本のデジタル化プロジェクトが失敗プロジェクトにならないよう、しっかりと政府与党一体となって進めていきます。


編集部より:この記事は参議院議員、山田太郎氏(自由民主党、全国比例)の公式ブログ 2020年11月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は参議院議員 山田太郎オフィシャルサイトをご覧ください。