東京オリンピックを控えて、外国人観光客の対応の準備を進めているせいか、最近は東京のメトロでも車掌が英語のアナウンスをするようになりました。
新幹線の英語のアナウンスを酷評している人がいましたが、スピーキングは下手でも良いから数をこなすことが大切です。私は、発音が悪くても良いから、練習しながら改善していけば良いと思っています。
それよりも、気になるのが道路標識に書かれた地名の英語表記です。写真は今週実家の近くで見かけたものですが、あまりに不思議な翻訳に思わず撮影してしまいました(しかも英文名を修正した痕跡があります)。
そもそも、日本の地名を英語に訳すのは簡単ではありません。
例えば、川の名前でも信濃川は「Shinano River」「Shinanogawa River」のどちらにすべきか。荒川は「Ara River」とは表記しないでしょうから、統一するなら「Shinanogawa River」になるのでしょうか。
私も英語が母国語の訳では無いので、正しい英語がどれなのかを完全に理解している訳ではありません。そもそも「正しい英語」とは何かという根本的な疑問もあります。イギリス人やアメリカ人に通じる英語より、世界中の人に通じる英語の方がこれからのスタンダードになっていくはずだからです。
問題は、表記のルールが統一されておらず、場当たりに訳して看板になっているのではないかと思われることです。「内閣府下」交差点の看板表記は、以前は何と「Naikakufu Shita」だったのが「Cabinet Office」に変わっているようです。
初台坂下には「Hill」が付いているのに、内閣府下にはナゼ付いていないのか。ウルトラマンエースやウルトラマンタロウには「マン」が付いているのに、ウルトラセブンにはナゼ付いていないのか。子供の頃に感じた違和感と同じものを感じてしまいます。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年11月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。