こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
デジタル化や経済政策など主要テーマは多岐にわたる臨時国会ですが、「選択的夫婦別姓」制度についても動きが生じています。
法務委員会で夫婦別氏について質問しました。
私案として、婚前氏続称制度を提案。
結婚で同氏になったのち、3カ月以内の届出で、社会生活上旧姓を使い続けられる制度です。選択的夫婦別姓とは違い、ファミリーネームは失われず、通称に法的根拠ができます。
イデオロギー論争でなく現実的な議論を! pic.twitter.com/bGyTtDzDs6— 稲田朋美 (@dento_to_souzo) November 15, 2020
自民党の稲田朋美代議士が、選択的夫婦別姓そのものではないものの、事実上の法的根拠を与える制度を「私案」ながら委員会の場で提起。
自民党内でも稲田朋美代議士、橋本聖子大臣らの元閣僚・現役閣僚級からの推進メッセージが発せられる一方、高市早苗・片山さつき議員らこちらも元閣僚級で知名度が高い女性議員たちが慎重な立場を旗幟鮮明にしています。
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私自身、選択的夫婦別姓はフルスペックで進めても良いのではないかと考えておりますが、「皇室の伝統」との関係から保守派を中心に慎重な意見が出ることは理解できます。(「家族の絆」よりもこちらが本命ではないかと)
このあたりは以前にブログで整理いたしました。
参考過去記事:
夫婦別姓に「だったら結婚しなくて良い!」のヤジ。皇室の伝統と選択的夫婦別姓について
こうした価値観の根本とも言える部分で衝突が起こっている社会課題である以上、0か100かの解決というのは極めて困難ではないかと思います。
作花弁護士が提案された「戸籍上、旧姓に復氏する」法案がついに具体案に。子供の名前のルールは変えず、社会的な変更コストが低いのに効果は大きい、現実的な解だと思います。 https://t.co/cG1LvowvGL
— 青野慶久/aono@cybozu (@aono) November 15, 2020
稲田朋美議員が示したものは、完全な選択的夫婦別姓を求める立場の方にとっては100点満点のものではありませんが、この問題にずっと取り組んでこられた青野氏が指摘する通り「現実的な解」の一つで、従前から維新が提示しているものに近いと思います。
参考(維新案):
家族の一体性と夫婦別姓は両立する - 維新版「選択的夫婦別性」で日本を前に -
続き)さらに言いますと、自他の区別ができていないように思うのは、選択的夫婦別姓に反対している人たちに対してだけでなく、賛成している人たちにも感じることがあります。賛成していても自分の思い通りの感想を言ってくれないとダメ、みたいな。私も何度か後ろから切られました。
— 青野慶久/aono@cybozu (@aono) October 13, 2020
完璧な解決策が提示されないと不満と分断が起こりがちな社会課題でありますが、自民党内でも賛否が噴出しているのは「変化の兆候」と捉え、なんとか現実解の中で前進が勝ち取れるよう私も努力をして参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年11月17日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。