こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日は参議院本会議場にて、天皇皇后両陛下・眞子内親王殿下が御臨席の元、議会開設130年記念式典が行われました。
明治23年の開設以来、立ち止まることなく大正・昭和・平成そして令和へと紡がれてきた議会と民主政治の歴史に、改めて感謝をしつつその重みをかみしめることができました。
歴史の教科書で多くの人が勉強した通り、我が国に議会が誕生したのは自由民権運動の高まりを受けてのものです。
その最大のシンボルとも言えるのが「民撰議院設立建白書」ですが、口語訳をすべて読んだことがある人は少ないと思いますので、ぜひ上記のTweetリンクから一読されることを強くオススメいたします。
「口語訳でも難しい!つまらん!」
という方は、こちらの関西弁バージョンがめっちゃ秀逸です。
提案書「国会作らなあかんやろ」前から言うとんのやけど、国会作らなあかんと思うわ
政府におった時に偉いさんにも言うたんやけど「ヨーロッパ行っとるもんがいろいろ調べたりしとるから、帰って来てからでええやん」言いよる
そやけどそいつら帰ってきても全然話進まへん
全国でぎょうさんの人が「こんなんおかしいやろ」ってわーわーいうとるわ
このままやと日本がめちゃくちゃになるんちゃうかって心配やわ
それもこれも「国会が無いことがあかんのとちゃうか?」と思うんや
そやでちょっと話聞いてくれへんかな…
(中略)
だいたいやで、国民は政府に税金払ろとるんやから、政府のやることに文句や意見が言えるんが当然や
こんなもん当たり前の話やで
いくら官僚でもこれを違うとは言えやんやろ
それとあれや
「国会作らなあかん」言うと
「いやいや、国民はアホやからそんなもんの話聞いとったら国がメチャクチャになるで」言うて反対するヤツおるやろ
あれもおかしいわな
国民がアホや言うなら、いろいろ教えたって賢こうなるようせなあかん…(後略、上記リンクより引用抜粋)
こんな感じでとてもおもしろく大事なエッセンスが読めますので、ぜひ民主主義の原点に触れてもらえると嬉しいです。
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さて、天皇皇后両陛下も御臨席されるこうした式典に、唯一欠席をした公党・会派があります。
はい、共産党ですね。
産経新聞の記事によると、欠席理由は「戦前の帝国議会と戦後の国会の歴史を厳格に区別していない」とのことですが、岩田温先生が指摘する通り共産党は1950年代に明確に暴力革命の道を選び、様々な事件を引き起こしてきた歴史的事実があります。
これを「分派が勝手にやったこと」と無理やり整理して反省もしていない政党・団体が、歴史を理由に式典や議会を批判するなどありえないことです。
私は共産党の議員・党員にも人格的に素晴らしい方はいらっしゃると思いますが、皇室や自衛隊・日米同盟などの我が国の根幹部分を否定し、自らの歴史を顧みずに民主主義を踏みにじる態度を取れる「共産主義」は、いまだに我が国にとって明確な驚異であると認識しています。
先般もニュースになった通り、いまだに共産党は破防法における調査対象団体であり、政府は「暴力革命の方針に変更はない」と断じています。
「あれは分派が勝手にやったこと」という共産党の公式見解も、1951年に開かれた第5回全国協議会で暴力革命路線を規定した「51年綱領」が採択されていることからも、苦しすぎる言い訳としか言いようがありません。
こうした危険性をはらむ政党と安易に野党第一党が選挙協力をし、政権構想までともに抱こうとしていることの危うさについては、これを機にぜひ有権者の皆さまにも認識をいただきたいと強く思います。
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ともあれ、天皇陛下位は毎定例会の開会式に御臨席されるものの、天皇皇后両陛下が揃って参議院本会議場に御臨席される姿を見るのは初めてで、ぐっと心にこみ上げるものがありました。
130年の歴史を繋いできた国会の一員として働いていることを誇りに、守るべきは守りながら、より一層この国の民主主義と社会を発展させるよう明日からも全力で活動して参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年11月29日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。