目標とすべきは規模の拡大より「リピート率」

コロナウィルス拡大による飲食店の経営危機で明らかになった事は、「常連客」の大切さでした。

不特定多数を相手にするチェーン店のようなサイズの大きなお店より、特定の顧客を対象とし、その人たちに繰り返し利用してもらえるようなお店の方が、圧倒的に強いことがわかったのです。

規模が大きいことは飲食店にとってメリットではなく、むしろデメリットになってしまったのです。

私が経営するSHINOBY’S BAR 銀座でも、今年4月にこのようなお願いをし、たくさんのお客様から応援してもらうことができました。ありがとうございます。

常連のお客様の満足度は、リピート率によって知ることができます。繰り返し利用してもらえるということは、また行きたいと思う気持ちの表れだからです。

これは飲食店経営にとどまらず、一般的に当てはまることだと思います。

私が6年前から主宰している個人投資家のインナーサークルコミュニティー「資産設計実践会」は、今月から第12期を開講しました(写真)。今期も約150名の個人投資家の方に受講していただきましたが、その7割以上は前期からの継続受講です。

リピート率は70%を超え、以前受講して、しばらくお休みされていた方の復活参加も目立ちます。これは、資産設計実践会の価値を評価してくれる受講生がたくさんいることを示しており、嬉しくありがたい限りです。

このようなコミュニティーは、規模の拡大も重要ですが、KPI(目標となる数値指標)にすべきなのは、サイズよりもリピート率です。

今期も来年の5月までの6ヵ月間に様々な価値を受講生に提供し、高い満足度を実感してもらうコンテンツを提供していきます。満足度を高めることで、リピート率をさらにアップさせたいと意気込んでいます。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年12月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。