菅内閣の支持率がここに来て9パーセントほど下がったようだ。
まあ、これは仕方がない。
多分、どこの新聞社が世論調査しても同じような数字が出るだろうと思っている。
積極的に支持してもらえるような政策を打ち出せていないし、世論の共感を得られるような説明も出来ないでいるのだから、何らかの変化が現れない限り、ずーっとこの傾向が続くだろう。
自民党や菅内閣にとって幸いなのは、それでも野党第一党の立憲民主党の支持率が大して伸びていないことだろう。自民党の中で多少さざ波が立つ程度で、大局にはさして影響がない。
10日の日曜討論に対するSNSでの評判を見ていると、国民民主党の玉木さんに対する好意的評価が結構多そうだが、しかしだからと言って国民民主党の支持率が上昇するような兆しも見えない。
菅内閣や自民党に対して批判的な中間層、無党派層の受け皿はまだどこにもなさそうだ、と言っておいた方がよさそうである。
国民民主党の玉木さんの動きが結構いいのだが、それだけではまだ世論を動かすことは難しそうだ。
いいことを沢山言っているのだが、自民党なり菅内閣がそのところをサッサと自分たちの政策に取り込んでしまうから、国民民主党の手柄にはならないで終わってしまうような印象がある。
まあ、見せ方の問題なんだろうが、こういうことにかけては、小池さんが何枚も上のようである。
中味は大したことが無くても、如何にも大仕事をして結果を出しているように見せることが出来る小池さんと、実際にはしっかり仕事をして結果もそれなりに出しているのに、他の人に手柄を取られてしまっているように見える玉木さん。
何か工夫が必要である。
国民民主党が維新と合併するような動きでも見せれば、お、国民民主党は侮れないぞ、となるかも知れないのだが・・・。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年1月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。