タワマンに住みたいと思わない「3つの理由」

東京の湾岸部ではタワーマンションの人気が高まり、中古マンションの価格はコロナ禍でも上昇傾向だと週末のブログに書きました。しかし、私自身はタワーマンションに住みたいとは思っていません。

それには、いくつかの理由があります。

(写真AC:編集部)

理由1. アクセスが悪く不便
タワーマンションの最大の問題は、高層階になればなるほど価格は高くなりますが、アクセスも悪くなることです。高層階に住んだことが無いので、経験した訳ではありませんが、通勤時間帯などは、エレベーターに各階から乗ってくる人が多くなり、各駅停車のように下に降りるまでに結構な時間がかかるのではないかと想像します。

高層階に住んでいる子供は、外出しなくなる傾向があるという記事を読んだことがあります。子供だけではなく、大人もわざわざエレベーターで下に降りるのが億劫になれば、家に引きこもりがちになるのではないでしょうか。

理由2. 災害時の高いリスク
タワーマンションは、以前の震災時に横揺れのリスクが指摘されました。耐震対策が取られていても、揺れが大きくなってしまうと、家具の倒壊リスクが高まります。また、災害時にエレベーターが停止すると、高層フロアは「陸の孤島」になってしまいます。水や食料を備蓄しておかなければ、下まで徒歩で上り下りしなければならなくなります。

また、火災が発生した場合、上層階に燃え広がれば、煙による被害が出るリスクも考えられます。消防車のハシゴの高さにも限界があり、高層階で火災となった場合は、消火活動に不安があります。

理由3. 高所恐怖症(個人的理由)
これはまったく個人的な理由ですが、私はかなりの高所恐怖症です。エスカレーターでも恵比寿駅や新御茶ノ水駅のような長いものになると足がすくむくらい高い所が苦手なのです。タワーマンションは高層階が人気ですが、例え眺望が良いとしても高層階に住みたいと思えないのです(そもそも眺望も、そのうち飽きるでしょうし・・・)。

タワーマンションに憧れている人は多いのかもしれませんが、私はせいぜい10階くらいまでで、出来るだけ低層に住みたいと思っています。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年2月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。