「味は悪くない。だが、リピーター獲得は難しいのでは」
モスバーガーの食パンを食べての感想です。
モスバーガー(モスフードサービス 以下モス)が、3月12日より食パンを発売。
モスの、2021年3月期下期(2020年10月~
しかし、高級食パン市場には、すでに「乃が美」「銀座に志かわ」
今回は、モスバーガーの食パンについて考察します。
商品について
まず、味の面から考察します。
味は悪くない。しかし、
・バター好きが求める、「塩バターロール」
・スイーツ好きが求める、他店の高級食パンのような甘味が無い
・主食として、普段使いするにはカロリー(と価格)が高すぎる
よって、「リピーター獲得は難しい」というのが筆者の見解です(
カロリーについて、詳しく述べます。
高級食パンの、旨味の要因は「脂肪」です。
大雑把に言うと、脂肪が多ければ美味しい。当然、
モスの食パンのカロリーは、100gあたり“390kcal”(
1枚で、ご飯軽盛り2膳分のカロリー(※2)。
価格について
次に、価格について。
モスの食パンの価格は600円。「乃が美」「銀座に志かわ」
モスの食パン製造を請負っているのは、
大量仕入れと大量生産によるコスト削減能力は、非常に高い。「
ブランドについて
次に、ブランドについて。
「乃が美」や「銀座に志かわ」には、
乃が美ではお客さまの健康ため、
こだわりのオリジナルマーガリンを使います。(中略) トランス脂肪酸を低減(中略) バターのトランス脂肪酸よりも低く設定しています。(中略) コレステロール値は断然低く、体にもやさしいマーガリンです。
美味しさの秘密 | 高級「生」食パン専門店の乃が美(のがみ)
こだわったのは仕込み水に使用している独自のアルカリイオン水(
中略)最高級のカナダ産小麦粉の素材にはちみつと生クリーム、 バターが融合し生成された神秘的な甘さ。
商品紹介 銀座に志かわ
具体性があるため「ストーリー」が感じられる。だから、
一方、モスの食パンは、ヤマザキという「メーカー」ブランドが、
今後の対策
では、どのように対抗すべきでしょうか。
モスの強みは、店舗数が多いことです。
「乃が美」の店舗は211店、「銀座に志かわ」
よって、イートインでの食パン提供を行うべきでしょう。
需要予測の精度を上げ、在庫を持ち、イートインで提供する。
「ちぐはぐ」な印象
「バターなんていらないかも、
食パン市場参入で「ちぐはぐ」な印象を与えた、モスバーガー。
消費者は、どう評価するでしょうか。
[ 参考 ]
※1 モスの売上前年比
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