~小池都政抗議文問題~カンニング竹山さんは謝る必要はありません

カンニング竹山さんが、東京都の巨額広告費について国民的人気番組「アッコにおまかせ!」にて、停滞する小池都政コロナ対策を指摘するさいに引き合いにだしたところ、あろうことか竹山さんの所属事務所およびTBSへ東京都が抗議文を出していたことが明らかになりました。

激オコ小池都政“辛口”カンニング竹山に「猛抗議文」の仰天(日刊ゲンダイ) 2021.4.2

結論から申します。

カンニング竹山さんは謝る必要はありません!

小池都政が抗議のやり玉にあげたのが「広告費4.7億円」。竹山さんは

「制作に4.7億円かかってるんですよ。全部じゃないけど、そのうちの一本に4.7億円の税金が使われている」
と発言された後事実誤認に気付かれ

「4.7億円は、動画制作費ではなく、広告費全体の経費でした」として、番組時間内で謝罪されていました。

この数字の根拠となったのは、お姐blog愛読者はご存知の、昨年「特別な夏」までのお姐による広告費集計データです。

「特別な夏休み」知事CM広告費〆て4.7億円?!内訳はこれだ! 2020.8.20お姐blog

「抜粋」

〇テレビCM(電波料)(令和2年5月7日から9月30日まで)
株式会社博報堂 約1億3,700万円
株式会社電通  約9,400万円

〇Web広告費
(令和2年5月15日から9月2日まで)
株式会社読売広告社  約6,400万円
株式会社アドフロンテ 約700万円

〇動画制作費 8本(フワちゃん動画を含む。)
株式会社I&S BBDO  約1,800万円(一本約225万円×8本)

〇広告に係る予備費
1.5億円
合計 4億7000万円!!

この数値は、公文書(文書質問趣意書5~7Pご参照)に基づき正確に積み上げたものです。切り出し方を少し誤って、即座に謝罪もしたのに、なぜワザワザ東京都は抗議を出したのでしょうか。
大阪など3府県へ「まん延防止等重点措置」が適用され、東京都の感染者数も増加傾向にあり、変異ウイルスの調査も研究もままならないなか、バラエティ番組での発言にイチイチ難癖つける余力を割く時間など一秒もないはすであり、芸能人とはいえ一般人を標的にしたつるし上げにならないかとお姐は、非常に憤りを感じました。

【大手メディアがとりあげない小池都政批判がやり玉に】

きっかけとなったのは、お姐と前都知事舛添要一氏が出演した3月27日(土)深夜に生配信されたカンニング竹山の土曜The NIGHT #135~小池知事は何をした?~Abemaテレビ番組でした。

舛添要一前都知事は、厚労大臣の見識、都知事経験者として法律・条例、都政事業に基づいて、私は質問回数過去最多(間もなく3000問!)の現職都議として「エビデンスベース」で2時間、白熱の議論をさせていただき、その中で小池都政巨額広告費についてことに竹山さんは問題意識をもたれ、翌日の「アッコにおまかせ!」発言につながったものと思われます。

多くのメディアが東京都に君臨する権力者「小池知事」に忖度せざるを得ない中、これまでもカンニング竹山さんはズバット本音を語られてきました。

カンニング竹山、小池都知事のコロナ対策に怒り「我々都民はハズレを引いたのよ」 サンスポ 20201.3.24

芸能人とはいえ、都議でもない、都知事でもない、都の職員でもない方の言い間違い、そして訂正もされているのにわざわざ抗議文を送りつけるのは、おそらく相当に痛いところをついてしまったことの表れでしょう。

【竹山さんへの抗議は“公権力”の乱用?!】

広告費の内訳まで秒単位で動く生放送で即座に完璧に訂正など不可能ですし、芸能人の方にはその必要性もないはずで、小池百合子東京都知事・東京都が一人の芸能人に対して抗議文を出すということは、ある意味圧力ともいえます。

つまり、TBSなどテレビ局としては、コロナ不況で広告収入も下がる中、小池知事は巨額広告費CMスポンサーになってくれる「上得意様」。そのお得意様から「抗議」が届いたらどのような対応をするか火を見るよりも明らかです。

国民的人気番組「アッコにおまかせ!」のレギュラーになれる芸能人は一握り。芸を磨いてその座をえた竹山さんや所属プロダクションにとっては「小池批判やめないと番組を降ろされないか。謝らなければ」という考えになるのはごもっとも。

となれば、小池知事が来る4月4日(日)の「アッコにおまかせ!」で謝罪や再度の修正を求めていると「忖度」するであろうことも火を見る以前に明らかです。

だからこそ、繰り返しますが、

カンニング竹山さんは謝る必要はありません!

先週は、都のコロナ対策へ疑義を呈したグルーバルダイニング1社が狙い撃ちされ時短命令が出されました。

そして今週は、カニング竹山さん。

小池都政に異議を唱える者は容赦しないという姿勢が見えるようではありませんか。

1社や一人をつるし上げ、他の事業者や著名人が震え上がり思考停止状態に陥れ恐怖で支配する独裁主義は先の痛ましい戦争で我々日本人は学んでいるはずです。

「抗議文事件」は、言論の自由、民主主義、自由主義の根幹に関わることなのです。

だからこそ、こうしたカラ脅し、圧力に屈してはならないとお姐は思う者です。

【抗議されるべきは小池都政ではないか】

小池都政・都民ファーストの会の一丁目一番地の政策は「情報公開」でした。

ありえない、訂正も謝罪もした一人の一般人である芸能人の方のちょっとした言い間違いへの抗議文については、誰の名前で出し何を根拠に、何を目的に抗議をし、どのような獲得目標を得ようとして無辜なる芸人さんに抗議したかの理由をキッチリ確認さするため、即日情報開示請求を出しましたので、入手次第、皆様にお示しさせて頂きます。

常に政局ばかり気にして都民の命より、己の「政治生命ファースト」で動いているかにしか見えない小池百合子知事の、後手後手にまわるコロナ対策については昨年からお姐は指摘し続けて、今日に至ります。
島根県知事が「5回も全国知事会を欠席してた」、神奈川県知事が「宣言延長について賛同してないのに話を進められた」と小池知事の実態があばかれ、神経質になっているのでしょうか。

毎週のように行われる粛正のようなつるし上げともとられかねない小池都政・コロナ対策にこそ「抗議文」を出したい方は忌憚ないご意見を以下にお願いいたします。

都民の声総合窓口

【お姐総括!】

一期目小池知事選挙を一番最初に応援し、ファーストペンギンと呼ばれ、都民ファーストの会の立ち上げメンバーであったお姐も、是々非々で都政を指摘したら同じような目に遭わされ、「都議にやることは必ず都民にやる」と警鐘を鳴らしておりました。

そして、今現実に都民や事業者にやりはじめた、それを象徴するのが「1社狙い撃ち時短命令」「抗議文」なのではないでしょうか。

同じTBSへの抗議だとしても、石原慎太郎知事(当時)とは真逆のスタンスです。
石原発言捏造テロップ事件

その高いハイヒール👠で、抗う人々を踏みつけ、権力の階段を上り続け、恐怖で人々支配した成功体験・経験値しかないとすれば、なんと恐ろしく哀れなことでしょうか。

愛・尊敬・信頼・感謝にあふれ、安心してお上(権力者や役所のこと)を揶揄できる花のお江戸と自由を守る、江戸っ子お姐でござい!

★小池知事が抗議文?!カンニング竹山さんが謝る必要がない理由★

YouTubeでも御覧くださいませ。


編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2021年4月2日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。