こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
なぜこういうことを言えるのかなあ…。この国家の緊急事態にサボったり利権を考えたりする職員を私は知りません。
国民の皆様に安全なワクチンを最速で届けられるよう、厚労省の事務官も技官も、深夜休日問わず、自分と家族を犠牲にして、ワクチン交渉や承認のための議論をしています。
本当に切ない。 https://t.co/7jiG1cFYnI— 久米隼人@厚労省→アメリカ大使館出向中 (@kumehayato) April 30, 2021
昨日の朝生を見てたけど、ゲロ吐きそうになったな…。検査とかワクチンとか、既得権益を守るためとかそんなわけがないじゃないか…。本当に厚労省がバカで変えるべき政策があるなら、官邸主導で変えてるよ。そもそも専門家抜きであることないこと言って、何なんだこの番組は…。
— 久米隼人@厚労省→アメリカ大使館出向中 (@kumehayato) May 2, 2021
私の結論から申し上げますと、厚労省には改善すべき点は多々あるものの、ことワクチンについては「利権・陰謀」の類とは無関係であろうと思っています。
私は医学そのものやコロナウイルスについては専門外ですが、これはHPVワクチンの問題には接種当事者として取り組んできた実感です。
直近では子どもたちに対するインフルエンザ接種についても、なんとか集団接種を積極再開・許容できないか?と厚労省と意見交換したことがありましたが、医系技官は利権を守るどころかむしろ積極的で
「医学的には問題ないし推し進めたいが、歴史的経緯や世論の反発から政府・厚労省は消極的で…(要旨)」
という雰囲気でした。なお、インフルエンザワクチンの集団接種が中止されたのも副反応に対する不安≒ワクチン忌避が強くなったことが主な理由です。
参考:【医師監修】昔の子どもは集団予防接種をしていた? インフルエンザの今と昔
https://general.kenei-pharm.com/learn/influenza/5355/
インフルエンザワクチンについては、その効果は無効だとする通称「前橋レポート」が大きな注目を集め、ワクチン忌避感情を強めてしまったのですが、現在ではこのレポートは多方面から反証・批判がなされています。
参考:インフルエンザ予防接種ワクチンは打たない派の方へ⋯なんで判ってもらえないんだろう?(五本木クリニック)
https://www.gohongi-clinic.com/k_blog/375/
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話をコロナワクチンに戻します。
ちなみに昨年12月の予防接種法の国会審議で、数千人規模の第3相治験やらずにワクチン承認なんてけしからんと散々厚労省は搾られています。与野党合意の附帯決議でも国内治験データを踏まえろと書いてある。前もって1相2相やってたからよかったが、この状況で海外データのみでの承認などできません。 https://t.co/2f2EEJS40y
— 久米隼人@厚労省→アメリカ大使館出向中 (@kumehayato) May 2, 2021
私もまさに厚労省官僚の久米氏が指摘する国会審議に注目していましたが、ワクチンについて慎重な意見は与野党問わず出されています。
「諸外国でも事例があって十分に安全性は確かめられているのだから、日本は特例でどんどんワクチン接種を進めるべき。そういう法律・ルールももっと作るべき」
などと声高に主張する政治家はほとんどおりませんし、いないのはそういう世論がない(強くない)からです。
副反応が一つでも起こればメディアに袋叩きにされることは確実ですし、多くの政治家はそれも含めて慎重になっています(いました)。
勿論これはこれで、深刻なエラーを起こさない民主主義の利点であり、そのための知恵です。
ただそれが、ワクチン接種が進まないフラストレーションから、厚労省悪玉論へと向かってしまうのには違和感があるということは申し上げたいと思います。
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ワクチンも副反応がまったく起きない、完全無欠な存在ではありません。どんな政策にもプラスとマイナスがあります。
そうした時に、どこかに「悪玉」がいるという考え方は溜飲を下げるには良いのかもしれませんが、事態の解決にはあまり役に立たないのではないでしょうか。
HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防し、子宮頸がんの発症を抑える「HPVワクチン」
長らく接種率が1%未満であったのが、20%近くに回復していると発表されました。
ワクチンの詳細は下記サイトをご参照ください。
▼みんパピ!公式HPhttps://t.co/DUNnjXgmRchttps://t.co/XIK8TItFPa
— 手を洗う救急医Taka(木下喬弘) (@mph_for_doctors) May 1, 2021
HPVワクチンを含めて、科学的に正しい政策が素早く政府に反映・採用されるよう、引き続き国会から私も提言を続けて参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年5月2日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。