多くの共和党知事の州ではとっくに規制解除
CDC(米国疾病管理予防センター)がワクチンを接種すれば外ではマスクをしなくてよいという指針を出したというニュースが報道されましたが、これは米国の一面しか報道していません。
CDCの指針に従わず、とっくにマスク義務を撤廃し、また話題のワクチンパスポート発行をも禁止した州が米国には沢山あります。2021/4/12時点で図の通りほとんど共和党です。(ただし州内での州民に対する利用禁止であり、外国人の渡航に関しては不明)
サウスダコタ州は、昨年2020年春のロックダウンを行わず、それ以降もロックダウンを行っていません。
ワクチンパスポート禁止例の署名したときのコメントは頼もしく思います。
『私たちは連邦政府の命令に抵抗してきたが、私たちは彼らよりも強い。私は州民全員にコロナ予防接種を受けることを勧めるが、そのような活動を義務付けるつもりはない。そしてワクチンパスポートのような非アメリカ的政策によって自由を制限するつもりもない。』
サウスダコタは人口89万人と少なくて参考にできない! と思うかもしれませんので、人口2100万人のフロリダ州を見てみましょう。
ビジネスフルオープン、人口2100万人のフロリダ州
フロリダ州の人口2100万は、緊急事態宣言中の東京と大阪の人口を足したくらいの人数になっており、今だに感染者、死者共に東京大阪の合計の倍程度となっています。
しかしロン・デサンティス知事の英断により昨年2020/9/25から基本的にコロナ規制を撤廃し学校とビジネスを再開しています。(動画は2021/2/2のもの)
『他州の多くがロックダウンで州民を閉じ込めていますが、フロリダ州民は自由です。フロリダ州は全職種を重要と考えます。(中略)子供たちが学校で学ぶ権利を保証します。ロックダウンは効果がありません。』
群ごとに独自の規制を設けることは可能でしたが、2021/5/3 にそれも禁止されました。
2021/2/7 には人数制限2万5000人とはいえ米国最大イベントのスーパーボウルが屋外開催されましたし、2021/04/24には総合格闘技 UFC 1万5000人の屋内でのイベント開催しました。
コロナ禍開始以降、米国最大の屋内イベントです。
何故こんなことが可能なのか、不思議に思うかもしれませんが、元から気にさえしなければ多くの人にとってコロナでの死というのはそこまで身近なものでは有りません。(もちろん医療資源の充実は必須)
2020年の超過死者をみても、全米平均の20%増、フロリダ州17%増と、全米平均より若干少ないくらいです。17%増の超過死亡は近年には無く、確かに多いのですが、全人口からすれば1000人中年間2人くらいの死者なのです。親族がコロナで亡くなることは稀、知合いにいる可能性も少ない、くらいでしょう。
コロナ以前から 米国では1年間で1000人中10人くらいの方が様々な理由で亡くなっていました。新型コロナが流行った2020年はコロナのせいで2人多く亡くなり計12人亡くなったくらいの出来事です。988人には活動できる社会が必要です。
デサンティス知事のアドバイザーは、ロックダウンに異を唱える、グレートバーリントン宣言を出した専門家グループです。ハーバード大、オックスフォード大、スタンフォード大に所属する、感染症も専門とする教授陣が筆頭となっています。
しかしデサンティス知事とのアドバイザーとの会議模様の Youtube 動画は Google
から検閲され削除されました。残念ながらメディア規制はますます酷くなっているようです。
■
藤川 賢治
東京都在住パワーリフター、本職はネットワーク系の研究者・技術者