さて、河野太郎氏の突破力はいつ発揮されるのかな

河野太郎公式サイトより

普通の自民党の国会議員にはない突破力を持っているのが、河野太郎氏である。

規制改革や行政改革の分野で存分にその突破力を発揮してもらいたいものだと願っているが、組織の長としての指導力や総合調整力にまだ多少の難がありそうなので、自民党の総裁選に挑戦するのはまだちょっと早いかなあ、などと思っているところだ。

いずれはそういう機会が回ってくるだろうが、もうしばらく研鑽された方がいいだろう。

一時期は、Kチームの発足を歓迎したのだが、残念ながら未だKチームの成果として誇れるようなものが出て来ていない。
河野太郎氏本人はあちらこちらに登場し、それなりに世間の注目を浴びてはいるが、チームとしての力を存分に発揮しているか、と言えば、まだそこまでは行っていない。

そもそもチームとしての一体感がどこまであるのか、ということが問題である。

それなりに可能性を秘めた方々なので、何とかこの塊を本当のチームに育て上げてもらいたいものだ。

まもなく医療法の改正が実現するはずだが、コロナ対策に柔軟かつ適切に対応するような改正になっているかどうかが問題になる。

ワクチン接種の打ち手をどうやって確保するか、ということが政府内で問題になっているようだ。
とりあえず歯科医師の方々によるワクチン接種の道は開かれたようだが、歯科医師会に加盟されていない歯科医師の方々は事実上除外されているという話がある。

河野太郎氏は、薬剤師の方々によるワクチン接種も認めるべし、と仰っているようだが、肝腎の厚生労働省はこれに消極的だという話も伝わってくる。

医師会という強固な壁を突破することは、普通の国会議員には出来ることではない。

様々な圧力が各方面から出て来るだろうが、ここは河野太郎氏の突破力に期待したいところである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年5月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。