お酒は7時まで? またもやお馬鹿な逆効果で無意味なので対案を提出します

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政府が意味のない全体規制案ばかり出してくるのは?

先日ですが、松田学氏のYouTubeに出てきました。


この中で「どうして日本の行政は無意味で非効率かつ、経済のダメージが膨大な全体規制ばかりやるのか」ということについて考えを全部話してどうしたらそれが改善されるのかまで説明。基本は

政府は選択と集中の立案のできる専門家を招聘せよ

ということです。概念しか言えない医者と、その概念のままを具現化する政治家ではまともな対策なんてできないのです。官僚と医療の専門家の間で経済になるべくダメージがなく、効率がよく、費用対効果のいい実効策を設計できる人がいれば、いまの経済ダメージを最少にして最大限の効果を得られます。

その「選択と集中」の典型的な成功例がこちらです。

わたしはずっと、コロナの死者の60%が高齢者施設であり、高齢者施設を封じ込めれば医療崩壊はしないと言いつづけてきました。石垣島では新規陽性者が大阪のピークの2倍以上だったのに医療崩壊せず!!理由は簡単で高齢者施設のワクチン接種を優先したから。那覇市などはいまだ1回目さえ接種していない高齢者が多い(通知も来ていないそうです)というのにこの差です。首長の能力でココまで違うのかと思いました。

沖縄県の離島である石垣島。いま、この島で大流行となっています。かなり厳しい状況にあり、人口10万人あたりの週の陽性者数が200人を超えています。これは4月の大阪府のピーク90人の倍以上の流行です。しかし、医療崩壊していません。いうまでもなく、県立八重山病院をはじめ、現場の医療従事者たちの必死の支えによるものですが、もうひとつ、高齢者施設の集団感染が1件も発生していないことがあると思います。その背景には、石垣市が、高齢者施設でのワクチン接種を徹底して行い、5月中旬までに入所者のみならず、介護職員への1回目を完了させており、ついに昨日、2回目も完了に至ったことがあるのではないかと思います。もちろん、今後の検証を要することです。

この提言、前に菅さんに書いた通りです。

またまた出ました。無意味で逆効果な飲食店対策

酒提供、条件付きで午後7時まで可能に 東京・大阪など

新型コロナ対応で緊急事態宣言から「まん延防止等重点措置」に移行する東京や大阪などで、政府は現在は事実上、禁じている飲食店の酒類の提供について、条件付きで午後7時まで可能とする方針を固めた。新型コロナ対策が十分とられていることを示す、自治体による「第三者認証」を取得している店など、一定の条件のもとで認める。閉店は午後8時とする。知事の判断で、さらなる規制の強化も可能とする方向だ。

誰が考えたのか知らないが、若い世代が感染を広げているという思い込みから、そいつらが勢いを増す時間帯を閉めてしまえば良いということだと思う。しかーし
東京の酒を出さないみたいな制限は全くもって無意味であったと国立感染症研究所の疫学センター長がさきほどテレビで正直に告白されていました。

わたしは、そもそも「若者が感染を広げている」というなんの根拠もない先入観が効果のない施策となったんだと思います。
たとえば大阪ですが・・・こちらは第3波ですが

明らかに60歳以上の新規陽性(紺色の線)が最初に多く出て、そのあとに40~50代や20代が増えます。このときだけを切り出しているわけではなく、いろんな期間でみても傾向は同じです。

第4波の3月あたりを見ればもっと分かりやすく、年度が替わって高齢者は赤い点線ですが、まず高齢者の間で感染が広がり、続いて下の世代に広がる。下の世代に広がる時には高齢者はピークアウトしていることがはっきりわかります。

つまり「高齢者が最初に感染を広げ、そのあとで下の世代に伝搬している」のです。
大阪のグラフが分かりやすいのですが東京でも

感染初期は高齢者の比率が高く、感染が広がるにつれて活動的な下の世代の比率があがるのがわかると思います。感染が広がり出すと高齢者は慌てて家に籠もるようになります。

感染拡大の初期は、下の世代と比較して遥かに時間に余裕のある高齢者が、カラオケや昼飲みに出かけてクラスターとなるケースが多いのではと考えられます。高齢者は高齢者同士で接触するため、高齢者施設やデイサービスにも伝搬しやすい。6/20に緊急事態宣言が解除されたら、真っ昼間の駅前の立ち飲み酒場や関西なら餃子の王将でも覗いてみるといい、昼間っから酔っ払って騒ぐ爺さんたちを簡単に見ることができるだろう。

酒を出すのは7時までの馬鹿げた波及効果

普通の頭で考えたら分かる。緊急事態宣言を解除して酒は7時までとしたらどうなるか
いま考えなければならないのは、高齢者のワクチン接種率が頭打ちしていることです。


わたしは調布市ですが、駅前や市役所でも接種所がありますが、市役所の接種所は6レーンのうち1レーンしか稼働しておらずガラガラです。あまりにガラガラで来週から65歳以下の接種が始まります。意識高い高齢者はもう接種し終わって、その比率が40%くらいだったのでしょうか。このケースだと高齢者の接種率はせいぜい60%も行かずにとまるのでは無いでしょうか。

完全に失速しました・・・・・コロナなんてかかって死んでも良いよ。だからワクチン打たねえよ、面倒くさいしなっていう意識低い系の爺さんこそが、初期の感染を拡大しているとわたしは信じています(ここは個人の感想です)。
この前提で夜7時までの酒提供にしたらどうなるか

1 現役はそんな時間に飲みにいけない
2 飲食店は昼から酒を提供するようになる
3 そんな時間に行けるのは高齢者だけ
4 店を占有して酔っ払って歌って大騒ぎ
5 またまた感染拡大の起点となる

というのが目に見えますね。少なくとも私には見えてきました。あなたも心を綺麗にして耳を澄ますと見えると思います。見えないのは心が汚れているからです。ほんとだよ。

具体案1 酒類提供は午後8時から

お酒は飲食店の一番の収入源ですので、提供できないとどんどん潰れていきます。、いまでさえ全国のスナックの1割が閉店したそうです。

で、高齢者は基本的に早寝早起きです。
こちらは厚労省のデータです。

高齢者はたくさん寝ないと生きていけないのです。60代の平均就寝時刻は午後22時前。70代は21時。

お酒の提供を8時からにすると高齢者は一杯飲んで眠くて終了

となりますので、大声を出して感染を広げることが出来なくなります。w
実はわたしも早寝なのでこれだと飲めなくなります・・・・涙
たまには元気なジジイもいますがレアでしょう。

東京の若者や現役は高齢者との接点がほとんどありません。コロナに罹患してもほとんど軽症ですしウイルス放出量も少ないです。自己責任でお金を使わせてください。

具体案2 お酒を飲めるのはワクチン2回接種者のみ

いわゆるワクチンパスポートです。いろいろ意見はあると思いますが実際にこうした自主規制をする飲食店は多く出てくると思います。どこも自店からクラスター出したくないからね。

でも実は
さらに進んだ若者のアルコール離れ-20代の4分の1は、あえて飲まない「ソーバーキュリアス」

なわけで、DQN系や営業系を除いた若者は意外と困らないかもしれない。お酒を飲んでいるメインは


50~60代でありまして、リスクを考えてもお前らはワクチン打てでいいのではないかと。
なにもワクチン接種を強要するわけではありません。打ちたくなければ打たなくていいのです。その代わり酒が飲めませんからメタポも糖尿病もγ-GDPも改善しますのでコロナになっても重症化しなくなります。w 健康に良い!!

なによりカラオケスナックにいっても酒が飲めませんから、爺さんたちも渋々ワクチンを打つようになります。そうすると重症化しなくなるから医療崩壊もしません。そして日本は平和になります。万歳。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2021年6月17日の記事より転載させていただきました。