エネルギー基本計画、原発建て替えは盛り込まず?

国はエネルギー政策の方針「エネルギー基本計画」の3年毎の改定改定に向けた議論が行われています。その中で、原子力発電については「必要な規模を持続的に活用する」とする方向である一方、原発の「建て替えなどは盛り込まない」見通しとのことです。

経済産業省

経済産業省(Photo AC)

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音喜多駿参議院議員は、2030年に向けて温室効果ガスを2013年度に比べて46%削減目標という政府目標との兼ね合いは、真剣に検討すべきだと述べています。

国際環境経済研究所理事・竹内純子氏は、国家の生命線であるエネルギーの安定供給をまず期待しています。

一方で、世論の多くは段階的廃止を望んでいるという意見もあります。

けれども、政策アナリストの石川和男氏は、世論というもので安全保障を語っていいのかという疑問を呈しています。また、選挙対策で安全保障を考えられない近視眼になっているのではと指摘。

再エネを推進するにしても、欧米と日本とでは事情が全く違うと言います。

また、与党内でも様々な思惑があるようです。

政府がCO2排出削減への姿勢を示す中、原子力発電を基本計画の中でどのように位置づけるのかという議論が行われています。

エネルギー基本計画は国家百年の計。現在の安易な意思決定が未来の国民の負担にならないように、慎重かつ真剣に策定してほしいところです。