もうひとつ、オリンピック開会式で足りなかったもの

五輪の開会式については、事前に、すったもんだがあり心配していましたが、ピクトグラムのパントマイムやドローンを使った立体映像などは、国際的にも評価が高かったようです。ただ、AKIRA世代としては、MIKIKOチームによるとされる「アキラの赤いバイクが駆け抜ける」もう一つの案を見てみたかった気もします。

さて、こうした演出に関する議論とは別に、「多様性と調和」を謳う五輪として、一つ欠けていたものがあります。それは、開会式の放送における手話通訳の映像です。

Motortion/iStock

手話通訳そのものは用意されており、会場の大型ビジョンには映し出されていたようですが、放映するNHKなどの画面には映っていませんでした。いわゆるワイプ画面での挿入もありませんでした。

3月の聖火の出発式に手話通訳が不在だったことに関して、我が党の足立信也参議院議員が指摘をし、丸川担当大臣は「配慮に欠けていた」と述べていたにもかかわらず、開会式でも十分な配慮が行われなかったことは残念です。

ぜひ、オリンピックの閉会式、そしてパラリンピックの開閉会式の放送では、手話通訳の映像を流して、聴覚に障害がある方も一緒に楽しめるイベントにしてもらいたいと思います。

特に、パラリンピックは、障害のある方々との共生社会を育むことがテーマですので、放送時に手話通訳がなければ、手話言語を必要とする方にとって多様性を感じるものにならないでしょう。NHKなどには「情報提供における合理的配慮」を求めます。

関連団体からも要望が出ています。

【ご報告】東京都に【東京2020オリンピック・パラリンピックにおける情報バリアフリー化】の要望書提出
2021年7月26日(月)に、NPO法人インフォメーションギャップバスター (所在地:横浜市港北区、理事長:伊藤芳浩) および手話推進議員連盟(代表世話人:永野裕子)は連名にて、東京都に、【東京2020オリンピック・パラ
NHK及び民放連に東京2020オリンピック・パラリンピックの開閉会式の手話言語通訳について緊急要望書を提出
 2021年7月26日(月)、東京2020オリンピック開会式の放映に手話通訳が付与されていなかったことについて、NHKと民放連に緊急要望書を提出しました。 【7月29日追記:参考】 東京2020オリン

組織委員会、東京都、国、そしてNHKには、「誰一人取り残さない」というSDGsの理念にも合致した放送のあり方を、真剣に検討してもらいたいと思います。


編集部より:この記事は、国民民主党代表、衆議院議員・玉木雄一郎氏(香川2区)の公式ブログ 2021年7月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はたまき雄一郎ブログをご覧ください。